と、アングラ臭プンプンで書き出したものの、ちたまの歩き方にもデカデカと掲載されるぐらい
定番スポットと化している、その名は人呼んで「死体博物館」
土産話のひとつにっつうワケで足を運んでみる。
別に死体マニアとか臓器オタクでは無いので、あしからず。
4バーツ(約12円)も払い渡し船に揺られて彷徨いながらも辿り着くも入口で警備員に
「今日は仏教の大切な日で休みだ」と言われ、悔しいので翌日また行ったが死体マニアではない。
ちなみにタイでは死体雑誌と呼ばれる交通事故なんかで亡くなった方々のカラー写真が
無修正でがんがん載っている雑誌がコンビニで買えるっつう話を聞いたので
早速、町中のコンビニやキオスクを隈無く探したが見つからず
悔しいので、わざわざ電車とタクシーを乗り継ぎバンコク中心地に位置する
一流デパート店内の巨大ブックセンターにて、英語が通じるエリート店員に恥を忍んで尋ね
「ソールドアウトです」の一言に撃沈するも、死体マニアでは断じて無い!
つーか、そんな雑誌がソールドアウトすんのかよ!
話を戻す。
国内トップクラスの病院敷地内に、その魅惑じゃない戦慄の博物館はあった。
当たり前だが「死体博物館」っつう名前ではなく、正式には「法医学博物館」とか
「寄生生物学博物館」とかいくつかのセクションに別れていて誰でもウェルカム状態。

まずは「不老不死になるため!」ベジータ王子みたいな願い事を叶える為に
子供5人誘拐して、食べちゃったっつう超サイコパス野郎のお出迎え。
銃殺刑後「ロウで固めて見せしめたれや」ってワケで
同じようなヤツらと一緒にこちらに鎮座ましまし。
どういう訳か、そいつのすぐ脇に被害者の子供が事件当時着ていた血痕付きの衣服や
凶器類もばっちりコンプリートされとる。気分はもう捜査一課だ!

あくまで研究の為なので、ズラズラーっとホルマリン漬けが並んでいるだけ。
まぁ簡単に言ってしまえば理科準備室みたいな感じか?
違いは並んでいる人体が模型かモノホンかっつう事ぐらい。
陽が当たりにくく万年薄暗くてジメジメして薬品臭が立ち籠める理科準備室よりも
陽当たりは最高だし、年がら年中、観光客や地元民がわらわら訪れるコッチの方が
不気味さは無いかもね。
病院内にあるもんだから「ハイ、死んじゃったよ!」「アイヨッ!」とか言いながら
スパスパと斬ってドボドボとホルマリンに漬けて「良しっ!見てくれ!どーだこの死体!」
so fresh!!な活け造りみたいな事でもしてんのかと不謹慎すぎる想像をしていたが…
ライトなものは、ケツから寄生虫がウネウネ飛び出してる写真とか
各種内蔵や体の部位、象皮症で世界一?デカくなったオキャンタマとか
ハードなものは、CTスキャンのように頭から足の先までの輪切りにした塊とか
頭に被弾した生首を縦にぶった切って脳内で止まった弾道を見せてたりとか…

でも、まぁ、これぐらいだったら、背中がゾックゾクする度は
プノンペンのトゥールスレン博物館の方が数倍かなーと余裕こいていると
水頭症で頭が2倍ぐらいの大きさになった胎児の半開きの目と目が合って、too bad!!
最後にかなり暗い気持ちなり、般若心経Rap聴きながら、この博物館を後にした。
それにしても、シャム双生児を筆頭に奇形児のホルマリン漬けのあの量。
夥しい量を目の当たりにしてみて、自分は顔面偏差値は限りなく低いものの
五体満足でいられているのは、単純に運が良かっただけかもしれんと思いながら
炒めた牛の臓器と白米をバクバク喰らった。
今年、誕生される多くの腐れ友人どものジュニアたちが
まずは、運良く健康な身体で、おぎゃあと産声をあげてくれる事を願う。
あと欲を言えば、顔だけでもイイから嫁さんに似たら楽勝人生だろうけど。
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