2009年02月16日

Dancing Queen

First Loveの歌詞を教えてあげた事で、現人神のように崇拝されてたのも束の間。
再び人間界の奈落の底へ突き落とされる。

さすがに卒業旅行シーズンらしく、学生風の日本人観光客の姿を目にする機会が多い。
そんな観光客に向けて、スレイナが仕掛けるファーストコンタクトは決まって一言
「オ兄サン(もしくはオ姉サン)ハンモック?」

スレイナに限らず、オレも同じセリフをここに来るまで何度も囁かれた。
一体、何故カンボジアくんだりまで来てハンモックを買わなきゃならんのだ?原産国なのか?
気になったので、たった今Wikiってみたら「南米熱帯地方で先住民が使っていた寝具」の文字…

案の定、このセリフを聞くなり、日本人も欧米人も老若男女問わず
「うっひょー。探してたんだよコレ!ラッキー!」なんて言うヤツは皆無で、
当事者のハンモックは中尾彬のねじねじのような形にされ、店の片隅でホコリまみれになっていた

それでもなおも馬鹿みたいに「ハンモック?ハンモック?」連呼してはフランス人マダム達に
「ノンノンノンノン」と制止されるスレイナの姿にいたたまれなくなり助言する。

「ハンモックなんて無謀だよ。誰もそんな買わないよ、特に日本人は」
「なんで?」
「家が狭くてハンモックなんて架けられないからね」
「そうなの?」
「モチロンソウヨ。あっ、昔の松田の部屋にはあったけど」
「うむむむ…」

そんなやりとりの直後に店の前を通過した学生風の日本人3人組。
助言も虚しく、つい条件反射で「ハンモック?」と声をかけるスレイナを鼻で笑うオレ。
だが、あろうことか彼らのリアクションは「うっひょー。探してたんだよコレ!ラッキー!」
そんなバナナ。結局1人1反(数え方は反なのか?)ずつお買い上げ。
その光景に唖然するオレに対してのスレイナのドヤ顔。むかつくぜ。
「今後、未来永劫に商売の事で口を出しません。僕がアホでした」
「分かれば良しっ!大人しくそこに座ってろ!」

しかし、彼らは一体いつどこでハンモックを使うのか?聞きそびれたのが悔やまれる。
いやげもの(by みうらじゅん aka MJ)のつもりなのか?


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昼飯はブドウを一房。いや正確にはブドウのような果物を一房。
オールドマーケットから1本入った裏通り、メインストリートの賑やかさを感じさせない
陰気な場所にババア1人でひっそり商っている八百屋。ハッキリ言って、村八分状態。
ついでに周りは野良犬達の格好の盛り場 like a 小田原城址公園。

グランドキャニオンのように深く壮大なシワだらけのババアの顔からは
ポル・ポト時代を生き抜いて来た疲労と絶望が読み取れる。今にも干涸びそうだ。
そんなババアに敬意を払い、ブドウを購入しようとするが、英語がまったく通じないので
「1つくれや」ってな意味で人差し指を1本顔の横に立て「トゥース!」と伝えると
1kgと勘違いされ、どさどさ袋詰めするババア。ちょ、ちょ待てよ!

炎天下の中、日本語カンボジア語英語ハナモゲラ語が飛び交う壮絶な交渉の末に
なんとかブドウを1ドル分購入。なんで果物1つ買うのにこんなに時間が掛かるんだ…
ほくほく顔で店に戻る途中、トロリン師匠と出会す。

「元気か?メシ食ったか?」
「イエス!いや、ノー!いや、これが昼メシ!」
買ったばかりのブドウを一粒差し出すと、よほどオレが不憫に思えたのか
「じゃあ御礼にコレあげる」
ブドウの10倍はありそうなドーナッツを1つくれた。わらしべ長者になる日も近い。

もしくはこの場合「メシ買ってきた。ネバネバそばと赤飯にぎり!」とか言えば
「これから宮沢リエとメシ食うんだけど来る?」と誘われていたのかもしれない。


頂いたドーナッツを頬張りながら、トロリン師匠の店に置いてある様々な仏像を拝見。
仏像つったって、そんなに有り難いものじゃなく、さすがにMADE IN CHINAの文字は
書かれていなかったものの、北海道の木彫り熊&鮭や東京タワーで昔見かけた土産物に
貼り付いてた言葉は努力と根性のように、ごくありふれたものばかり。

その中で、膝をつき合掌している女性の10cm程度の置物を発見。
むむっ、これはデヴァダ(女神)ってやつか?アプサラ(天女)ってヤツか?
ここで出発前の松田(自称ロックミュージシャン)の言葉が甦る。
「言うてもオレら今年本厄だろ?厄払い行かね?マジでマジで。ちゃんとやった方がいい」
普段パンクロックなんぞをかき鳴らしてるヤツとは思えん発言だが
そんなに怖がっているんだったら、こいつを厄除け・厄払いの為に購入してくれてやろう。
ヤツはなんて良い友達を持ったんだろう。ちなみにオレは饅頭が怖いんだ。

トロリン師匠に「これデヴァダ?それともアプサラ?」と尋ねると、そのどちらでもないと言う。
それじゃあ何だこれは?単なるカンボジアの一般女性か?再度尋ねると、その返答は一言。

「何だか良く知らねえ」

お前土産物屋だろ!商品知識ゼロのバイト初日か!
その、あまりの清々しさに思わず2体購入。これをシーサーのように対で松田家の玄関に祀れば
厄除けになる事間違いなし。あわよくば宗教施設と噂され近所で孤立…いや違う、あの恐るべき
NHKKKの取り立ても二度と来る事は無いだろう。効果グンバツじゃねーか!

大量に輸入して、エロ本で見かける胡散臭い数珠や勾玉ネックレス、金のブレスレットなど
所謂『身に付けただけで薔薇色の人生』グッズと同じページに広告打ちたいなー。


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アプサラ(β版)


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2009年02月13日

Community Music

そのあまりのウマさ、ついでに利便性に感動して、超神水のように崇めたサトウキビジュース。
早速マイに教えてもらった屋台にジャンジャンジャガイモ!サツマイモ!浮かれ気分で向かう。

前歯の無いオッサンに対して平行方向に人差し指を立てた後、自分の胸を指して「1つくれろ」の
合図にオッサンが「あいあい」頷き、ざっと見て5億匹のハエがたかっている(見て見ぬ振り)
サトウキビを数本、謎の機械にぶち込み、横に付いている舵のようなものをぐりぐり廻す。
サトウキビが搾れて、ジョロジョロ〜とオシッコ色した液体が流れくるのを眺めていると
思わず「しーこいこい」と唱えたくなる。
これを今までに2回ぐらいしか洗ってないよ!と自信もって答えれるぐらい薄汚れたコップで
受けるが、このコップも検尿時を思い出させるトラウマデザインで、もうほとんどビョーキ!
さすがにこれで飲むのはILLすぎる。これじゃあ売れねぇだろうとオッサンも気付いたらしく
コンビニやスーパーのビニール袋あるだろ?あれの一番小さいサイズを取り出し、そこに氷を
ザザーッと入れて、検尿コップからドドドと注ぎ、ストローをブスリと刺し、取っ手部分を
ギュンギュンしばって、ザッツオール!ハイ完成。

こりゃ持ち歩くのも便利だし、飲み終わったらそのまま室伏バリにブンブン振り回し、
遠心力で彼方まで投げ捨てれる。値段の方も据え置き1000リエル。
1ドルの1/4だから〜、ミネラルのペットボトル買うより安いな。

ただ難点としては、甘過ぎて喉が乾き、結局ペッドボトルも買うはめになると言う事か。

そんな時は隣のコンビニらしき店にゴー。大小問わず硬水軟水なんでもござれ。
貼付けられた値札をチェックすると、輸入品エビアンは1.5ドル程度に対して
聞いた事も無いような国内産(なのかも不明)のは0.37ドルとか訳の分からん値段。
1ドルの1/4が0.25ドルで1000リエルだから〜、何リエル出せばイイんだ?
釈然としないままレジに向かうと、レジ係のねぇちゃんは携帯片手におしゃべりに夢中。
もちろんレジを売ってる最中も電話を切る事は無い。
0.37ドルが何リエルか分からないので、手持ちのリエル紙幣を全部差し出すと
電話しながらそこから数枚抜いて、ザッツオール!ハイさようなら。

まったく接客業とは何ぞやと考えさせられるイイ機会だぜ。
とか言いつつ、日本式の所謂「お客様は神コロ様です」っつうマニュアルでガチガチの
接客よりもこーゆードライな、いや小馬鹿にするような接客の方が心地よいのはオレだけか
近所のファミマの店員に見せたら、きっとぶっ倒れるだろうな(あそこは丁寧すぎる)



店にも戻ると携帯電話から流れてくる珍妙なバラードに皆うっとりしている。着うたってやつ?
初期エッヂに毛の生えた程度だろうとナメていたカンボジアの携帯も想像以上に進化してるぜ
「お前の携帯にもカラオケついてるか?」と問われ(彼女らはこの機能をカラオケと呼ぶ)
買った当初に実験的に1曲だけ保存してみたFIGHT FOR YOUR RIGHTを再生してやると
「WHAT'S THAT NOISE!?」
「IT'S THE BEASTIE BOYS!!」
歌詞通りのリアクションを頂きつつ、じゃあどんなのがイイんだよ?カフェミュージックか?

「もっと、こう…なんつーか…ロマンティック・ソングだよ!」

ロマンティック・ソング!!このオレにロマンティック・ソングときた!
それじゃロマンティックあげるよってな具合にCDプレイヤーと数枚のCD(鬼の選曲)を渡す。
何故か緊張した面で耳を傾け、何曲、何十曲と再生した後

「おっ、この曲!ナイスですね!」

そう太鼓判押したのはカーペンターズ。ふむふむ、なかなか興味深い結果だ。
さすがは偉大なる兄妹だぜ。ガリガリ(R.I.P)
この歌手は日本で人気なのか?流行ってるのか?と聞かれて、いささか困った。
未成年放送時のように流行ってる訳じゃないけど、流行ってない訳でもない。
そもそも、日本の歌手じゃないし、君達の国が人類史上稀に見るカオスだった時代のだからな。


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ルドビコ治療執行中!


「BTW!カンボジアのナムバーワン・ソングは?」
スレイナが持つ香港製のiPodもどきで聴かせてくれたのは、TK風シンセサイザーもりもりの
軽快なダンスナムバー。他にも低音高音を腐りきるまで煮込んだような凶悪サウンドばかりで
全然ロマンティックじゃねぇ。そう文句を言おうとした瞬間、早送りを連打する指が止まる。
ストッピンナウ!って、あれ?このロマンティックなイントロどっかで聴いた覚えが…

これ?宇多田ヒカルのFirst Loveじゃね?

早速、オレが散らかした分までせっせとTシャツを畳んでいるスレイナに尋問。
「これ日本の曲じゃない?」
「え?これ歌ってるの韓国人じゃないの?」
なんだまた起源を主張したのかと思いきや、どーやら彼女(ミラクルひかる)の
歌い方だと日本語ではなく韓国語に聞こえるっつうソラミミストも驚愕の事実。

「だったら、この歌詞教えてくれ。歌えるようになりたいんだ」
そう哀願されて、また困った。歌詞なんか知らねえよ…夏。
しかし!ここは、まったくと言っていい程役に立たないくせに店内を占拠しては
メシだけは一人前に喰う、恩を仇で返すような穀潰しからの脱却を計る唯一無比の
チャンスじゃなかろうか!?チョイヤッサ!と一念発起して、しこしこ歌詞の書き起こし。
サビの英語部分は全然わからねぇが、スレイナ曰く「英語のとこは余裕で聞き取れる」との事。
す、ご、い、で、す、ねー(所Jay-Z)

一方オレは母国語の歌詞のハズなのに、聞き直しても聞き直しても
何と歌ってるか不明な箇所が数点。このヒヤリング能力の差は一体何だ?
多分、こことここは韓国語じゃないかな?なんて誤魔化しても
お前日本人のくせに日本語の歌も分からんのか。本当は何人だ?と言う疑いの視線が痛い。
欧米人並みのイチモツ以外は、生粋のジャップのハズなんだけどな…
危うく「オレは何人だぁ?」なんて映画版GOみたいに叫びたくなる(クソ演出)のを
堪えて店を駆け出して向かった先はいつものネットカフェ。

グーグル検索、風の如し。ネット中毒者を侮るなかれ。即座にヒットした歌詞は
店番の兄ちゃんが白昼夢を見ているスキに勝手にプリントアウト。
でもって店に戻りプレゼントフォーユー。ここまでジャスト1分だ、いい夢見れたかよ。

スレイナからの「サンキュー、アリガト、オークン」と3カ国語での感謝の言葉を受け
恩を返したつもりは毛頭無いが、何だかほんのちょっとだけホッとした。
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2009年02月02日

CrazySexyCool

あの人相の悪いパン屋のデブ親父の事を笑ってもいられねぇ。気付けばオレも同じように店頭に
イスを放り出し、何をする訳でもなくマーケット内の観光客の往来をずっと眺めている。
これじゃ、まるでタモリの幼稚園児時代だ。

年下の娘達がせっせと汗水垂らしているのにも関わらず、こんな体たらくじゃイカン。
何かお手伝いをしなければ男が立たねぇ!アクビを飲み込んで数時間ぶりに腰を上げる。

買い物客が「コレのLサイズはないか?他の色は無いか?こっちのデザインがいいか?」と
売り物のTシャツをしっちゃかめっちゃかにして去って行くのを見逃すわけにはいかない。
なんてったって、学生時代、某有名アパレルショップにてバイトをしていた時は
「Tシャツは4秒で1枚たためるから…これ200枚を10分で終わらせてね」
陰湿なイジメにもめげずに延々と洋服をたたむ日々を経験している。
あぁ、当時の店長さんありがとう。まさかカンボジアの地であの苦い経験が生かせるとは…

「俺に任せろ」一言放ち、得意顔でバサバサたたんでビシビシとサイズ別にマトメていると
「そりゃサイズ別じゃなくてデザイン別にマトメるんだ」先輩店員スレイナに注意され
再度デザイン別に仕分けしていると、今度はたたみ方が違うと言われ、ついでにたたみ直し。
最終的には「もう大丈夫だから、そこに座っててくれ」優しく戦力外通告を突き付けられる。

こうゆう時に「辞めちまえ!」なんて怒鳴られるより、逆に優しく諭された方がズシンとくるぜ。
あながち「デカいだけだもん」と魚住(当時1年)のような陰口を言われているかもしれない。

言われた通りに椅子に座り、手伝うどころか逆に仕事を増やしてしまう結果に
中途半端な人助けは罪深いものだなぁ。これを偽善と言うのか。オノレの無力さを呪っていると
「こんなとこでボサっと座ってるな!お前はデカくて邪魔なんだから!」
マイが罵倒しながら肩や背中をバンバン叩いてくるので、おちおち座ってもいられねぇ。
しかし、なんちゅう暴力的な女だ。姉妹でこうも性格が違うのとは!クレイジーだぜ。

そんなマイもオレの横にスレイナがいない隙にこそこそとペンとメモも持って
「『カッコイイ』って英語で何て言うんだ?」なんて尋ねてくる。
日本人のオレに日本語を英語に訳せとはナンセンスな話だ。逆なら分かるけど。

「英語で?」
「そう英語」
「オレ日本人だよ?」
「でも英語喋れるだろ!『カッコイイ』は日本語でしょ?」
「あぁ、つーかお前日本語は知ってるのに英語を知らんのかよ!?順番逆じゃね?」
「だから聞いてるんだろ!ビシッ!(オレの太腿を引っ叩く)」
「ギャー!ぼ、暴力だけは止めてください…教えますから、暴力だけは…」


「カッコイイ・イズ・クール。シーオーオーエル。クール。ライティライト?
ついでに『カワイイ』はキュートとかセクシーとかプリティ長嶋とか言っときゃイイよ」
申し訳ないぐらいベターかつ適当な英単語にも関わらず、マイは真剣そのもの。
彼女にとって外国語は、オレらのようにテストの為に習う「学問」なんかじゃなくて、
このマーケットでサバイヴしていく為の「手段」なのである!多分。
でも英語がベラベラの妹スレイナに聞かないのは、やはり姉としてのプライドがあるからか?

「いいか、手本聞かせてやるよ。マイ・イズ・キュート!うへへへ」
「ウフフ…サンキュー。ってアホ!ビシッ!」
「ギャー!」

しかし、このオレが外国人に英語を教えるとはお釈迦様でも分かるめぇ。
って、中学で英語を教わったフィリピン人や中国人教員も当時同じ事考えてたのかな。
ちょ、おま、英語て!母国語じゃねーし!


で、その御礼なのかは分からないが、それからと言うものマイは食い物を幾度もゴチってくれ
サトウキビジュースやドラゴンフルーツ、その他名も分からぬ果実のウマさを知る事が出来た。
英語で会話する事があまり得意ではない彼女なりに、異国から来て何故か居座っている
オレと「食物」っつうツールでコミュニケーションを取ろうとしてくれていたのかもしれない。
そう考えると、あの暴力もその一例か?ツンデレってやつ?


ある晩は「ちょっと晩飯買ってくる」とスレイナに言い残し、オレに肩パンを喰らわせて
マイは店を抜け出す。数分後、焼きそばを2つ抱えて戻ってくる。
そうか、もうそんな時間かと思い「じゃあオレもメシ食ってくるね」立ち去ろうとすると
「この1個はお前のだ。ここで食って行け」そう言って焼きそばを突き出してくる。

イイんすか?人の好意には全力で甘えさせてもらう性格なので、ここはありがたく頂戴して
うまいッス。泣きながら焼うどんじゃなかった焼きそばをズルズルと喰らうが
オレ1人で1つの焼きそばを喰っているせいで、マイとスレイナは2人で1つを喰うハメに
おまけにこんな時に限って客足が絶えず、2人は一口喰っただけで接客に追われ
せっかく出来立てアツアツだった焼きそばは、冷めきってしまい、倦怠期のカップルのよう。

流石のオレもそんな状況を目の前に1人でズルズル、ハフハフと喰うほどの鬼畜じゃねぇ。
こっそりオレの(つうかオレのじゃない)焼きそばを半分ぐらい、2人の焼きそばに足す。
「ようやくメシにありつけるぜ」と接客が一段落して、食いかけだった焼きそばを食おうとする
マイは、不自然に量が増えている事に気が付き、鬼の形相でオレを呼び出してブチ切れる。
98%カンボジア語捲し立てられたので、まったく理解出来なかったが、残り2%の英語部分は
「ユーアープアー」を執拗に繰り返してた所から
「お前は貧乏でメシが買えないんだから、これを喰えって言っただろ!殺すぞ!」
多分こんな感じだと思う。さっきオレが服をたたみ得ようとした自己満足的偽善とは全くの別物の
アジア的素朴な優しさ(なんだそれ?)に包まれた瞬間でした。素敵やん。

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いや、もしかしたら、そんな爽やかなものとは全然違っていて
「貧乏人のお前が残したものをこっちの皿に盛るとはイイ度胸してんじゃねぇか」
こう怒ってた可能性も無きにしろあらずだな。
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2009年01月27日

Point Of View Point

スウィ〜スポッ!そこはいいとこ!

ここからは本当に毎日顔を出していたオールドマーケットの事を書いていこうと思う。
滞在1日目、2日目と渡り訪れたスレイナの店は、3日目ともなると「またお前か!」と
呆れ顔をされつつも「まぁゆっくりしていきなさい」店内に唯一ある椅子を出されるまでに。

ここで連日マーケット界隈の売り子達と顔を会わせ、中1レベルの英会話で一言二言喋るうちに
何となく誰がどんなキャラなのか把握出来るようになった。


まずは我が愛しのスレイナ。英会話力は中高6年間学んだオレよりもカリン塔の如く遥かに高く
その能力を買われてか若いながらも1軒分のスペースを任されて切り盛りしている。
借りっ放しのカンボジア語会話帳を片手に「オレの彼女になってくれ」リビドーが溢れる言葉を
囁いているが「ウフフフ」と含み笑いでお茶を濁し、一向に振り向く気配無し。チクショー。
隣はオレが着いた初日にタイパンツを買ったスレイナの母ちゃんが切り盛りする店。
終始にこやかな笑顔でふくよかなボディを揺らすジャワイアンっぽいナイスマダムである。
この2つを右往左往しているのがスレイナ曰く「マイシスター」のマイ。
姉ちゃんらしいが顔が似ていないからなー、まぁどんな家族構成だろうが関係ない。
彼女がマイシスターと言うのならマイシスターなんだろう。

斜め向かいにスレイナ・マイの姉妹と一番仲の良い年下の娘(名前失念)
「アイスタディジャパニーズ」と見せてくれた日本語の教科書にはローマ字は載っておらず
平仮名オンリー。普通「こんにちわ」だったら「KONNICHIWA」って書かれていて
それを音読して憶えるのに、あれだったら平仮名読めないと意味プーじゃねーか。
その隣の娘(名前失念)は小さな妹の世話をしながらの店番と言う、いわゆる発展途上国の
ポピュラーな女の子の姿を見せてくれている。店があるだけマシか?
向かいの仏像&宝石店の夫婦は、来るはずの無い客を待ちくたびれて昼寝ばかり。
色白で病弱そうな華僑の旦那とはスレイナのパンツを覗こうとしてバレたりした仲。

3軒隣の仏像屋の娘(名前失念)は、喋り方や動作がLIKE A 西村知美なので
勝手にトロリン師匠と呼ぶ事にした。トロリン師匠は顔もなかなか整っていてドジっ子要素を
備えているので、連れて帰りアキバあたりで働いてもらえたら結構な銭を産んでくれそうである。
その向かいの土産物屋のしゃくれ気味の娘(名前失念)は他のヤツらより若干年上らしく
毎晩、スレイナやマイやトロリン師匠なんかと一緒になってサイーをビシビシ打ち合い
サイーが店の屋根に乗っかって取れない時は「コレで最後よ」と自分の店で売っているサイーを
毎日無償で2、3個提供してくれ「これじゃ赤字だ」と溜息つくような姉御肌である。

あっ、サイーをやっているといつも仲間に入ってくる野郎達も5、6人いるな。
屋根に乗っかった場合、よじ登って取ってくれ、昼は脚立やら工具を持ちマーケット内を
うろうろしていて会うと必ずハロー!と声をかけてくるナイスガイたち(仕事不明)
そのうちの1人が、斜め向かいのあの日本語を勉強している娘に毎日のように電話をしては
シカトされ、店まで会いにきては隠れられ、スレイナ達に「彼女を見なかったか?」と尋ねては
「知らない。今ちょっと忙しいから(昼寝に)あっち行ってろ」と邪見に扱われている姿を
見ていると、まるでテメーのドッペルゲンガーを見ているようで何とも言えない気分。
うーむ、どこでもモテないヤツはモテないんだな。あたりまえだけど。みじめっ!

あとは、常に奇声を上げて、やたらとテンションの高いジャリ共が3、4匹。
こいつらが走り回ると、あのタラちゃんが走る時の変な効果音が聞こえてくる。


こうしてオレの方も、マーケットの一画、約20mの通路で人生を謳歌(?)している人々に
「いつもスレイナの店に居座ってるヒマな日本人腐れパッカー」と憶えられた。
そのくせテメーは、ほとんどのヤツらの名前は失念で「スマン、誰だっけ?」と牧さん状態。
不義理にもホドがあるぜ。

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キレイなおべべがいっぱい売ってます。(ピント甘すぎ)


ここに居座っていると普通の観光よりも、ちょっと深い所に潜り込めたようで
自分の店に客の要求した売り物がない際には「これのSサイズ持ってくよ!」等と近くの店に
走り込む店番達の姿を良く見かけたが、ここから、じっちゃんの名にかけて推理するに
どうやら1つ1つの店が独立しているワケではなく、どこかに元締め(not吉六会)が居て
境界線は分からないが、ここからここまでのシマで1つの売り上げになると考えられる。

だから「えー?3ドルなの?向こうの店じゃ2ドルよ」「ノーサンキュー。隣で買うわ」など
土産物屋との駆け引きを楽しんで「私って買い物上手ウフフ」とか悦に入るド低能観光客諸君!
どのみち儲かる所は同じなんだよ!残念でした!

でも歩合制みたいなもんで良く売った店にはそれなりのキックバックがあると思います。
まぁ、あくまで推測の話なので、間違っていたらさーせん。


それから、行商のババアが大量のアクセソリーを卸しにきて、卸値で揉めたりしてたのは
なかなか貴重なシーンだったような気がする。
ワット近辺で子供が「1つ1ドル…」と売りつけてくるブレスレットの原価は
ド○ールのジャーマンドッグと同じくハナクソみたいな値段でした。



そうそう、昨日チンポキーホルダーとわずか1ドルで決裂した兄ちゃんと停戦条約を結ぶべく
店に顔を出すが、店番をしていたのは交戦中に横で傍観していたオッサン1人。
オレの姿を発見すると首をぶるぶると横に振りカンボジア語で何か一心不乱に喚いている。

「担当者不在担当者不在担当者不在担当者不在担当者不在担当者不在担当者不在…」

多分、そーゆー事もとい、しょーゆー事を伝えようとしているらしく

「それじゃコレ兄ちゃんに渡しといて。みんなで食ってくれや」

屋台で買った焼きバナナを数個(戦後賠償)渡すと、うんうん頷いてオレの肩をバシバシ叩く。
お互い100%母国語のみでの会話だったが何とかなるもんだな。

その後も何度か店を覗いたが、兄ちゃんとはついには帰国するまで会う事は出来なかった。
もしかしたら「今度は戦争だ!ウンコの乾燥だ!」とカラシニコフでも入手しようとして
走り回っているのか、はたまたジャズ空手でも習い始めたのか、今となっては謎である。
道場留守なら金をくれ!
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2009年01月19日

Sitting, Waiting, Wishing

実行!計画!実行!と4日間に渡ったアンコール遺跡群補完計画は昨日で終了!
今日から3日間はfree as a bird!!いわゆるひとつの白日ってヤツで朝8時過ぎまで爆睡。


バイタクが「タイゾー?タイゾー?」とかなんとか、一ノ瀬泰造の墓参りを提案してくるのを
路上でぼさっと待つが、近づいてくる奴らはみんな「アキラ?アキラ?」の一点張り。
これは「お前地雷博物館行きたいだろ?連れて行ってやるよ」の意味。

地雷博物館も興味無い事は無いが、いかんせん距離がある。
昨日のせいでバイクのシートに跨がる事を極度に恐れるマイアディダスならぬマイアヌスの
具合を診て遠慮させて頂く。まったく、大事を取って松葉杖を借りたいぐらいだぜ。

墓参りの方も今日は単純に「縁がなかった」って事だな。これはこれでしょうがない。
その時が来たら、きっと導かれるだろう。だろうねー。

念のためヒマを持て余しているトゥクトゥクのオッサン達の溜まり場に出向くが
ここでも針が飛んだレコードのように繰り返される会話。

「アキラ?」
「ノーアキラ」
「ホテル?」
「ノーホテル」
「アンコール?」
「ノーアンコール」
「…バイバイ」
「うん、バイバイ」

1日に何度もこの溜まり場の前をフラフラしていたのだが、その都度同じように「アキラ?」と
声を掛けてきては「ノーアキラ」と断られるオッサン達もいい加減オレがトゥクトゥクに
乗らない事を学んだようで、何度目かに前を通った際には「アキラ?」ではなく
「ハイスタンダード!」と声を掛けてきて(オレがハイスタのロゴTシャツ着ていたせいだ)
突然の挨拶に(挨拶じゃない)テンパっているオレに対して、ガチンコ風に言うなれば
この後、誰もが予想だにしないオッサン達の一言が!

「アジノモト、オイシイ!」

あ、味の素っておいしいか?
マズくはないけど今まで生きてきて「ウメェ、ウメェ」と思いながら食った記憶はねぇぞ。
相手連中の笑顔を見ていると、そんなドイヒーな事実を伝えるのは可哀相なので
「あれ、うまいよなー」話を合わせてやると、1人のオッサンが続けて言う。

「オカモト、ベリーナイス!」

すると、周りのオッサン達も「イエー、ベリナイス!」とか「オカモト、ナンバワン!」
うんうん頷いて親指を立てている。味の素は分かったけどオカモトって何だ?誰だ?
ベトナムでキーウィ連中に「イワモト知ってるか?」と尋ねられた事を思い出しつつ
オカモト…オカモト…必死に答えを探っていると、脇のコンビニ内の風景が浮かぶ。

オカモトってあれか!頭の中の豆電球が点灯する。

コンビニに入り、マンチーズ状態で食料品を大量に購入する欧米人達の脇をすり抜け
レジ前に行けば、棚に並んでいる無数にコンドームakaムードン高校たち。
その種類はざっと10種類程度で、1箱1ドル程の洋品が多いのだが、1箱3ドルと言う
強気な価格にも関わらず、棚の中で一番目立つ所に鎮座ましましされていられるのは
何を隠そう我が祖国が誇るオカモト社のものであった。うーむ、リスペクト!

「あぁ!オカモトね!オカモトベリーナイスね!ガハハ!間違いねぇな!」

高笑いしてるオレの顔を見て、オッサン達も「グフフフ…」下品な笑み浮かべ
このままオカモトベリナイス音頭でも踊り出しそうな勢いで盛り上がった。

その後、おっさん達が路上でオレの姿を発見する度に
「アージーノーモートー!」と叫んでくる(馬鹿にされてる)のは参ったが
まぁ「オカモト!」と叫ばれるよりはマシか。



今まで何人殺してきたんだろう?と疑ってしまう程、人相の悪いパン屋のデブ親父。
人生の裏街道を渡り歩いてきて、終着点がこのパン屋なのか?
大きめのカゴにフランスパンをぶちこんで、テメーはその横に椅子置いてガン寝。しかも半裸。
いつ見ても同じ体勢、同じ顔つき、同じ服装(とゆーか半裸)ひょっとして死んでるのかも。
ハエのたかるフランスパンも減ってるように見えないし、買ってる客も見たトキねぇ。
とゆーかそのパン、いつ作ったパンだか分からねぇよ!どうやって生活してんだ?


「路上は回転する劇場だ」ILL-Bの言葉が脳裏をかすめる。



土産物屋を冷やかしていると一軒の店で「今日こそは何か買ってくれ」と
顔見知りになった店番の兄ちゃん(もちろん鼻毛出てる)に声を掛けられる。

そんな金あるわけねーじゃん。体よく断ろうとした時に目に入ってきたのは
店内にぶら下がっていたイグサで縫われたバッグつーかポーチ。

そう言えば、とある異性の友達にお土産を何か一つと思っていた所だ。
女性にあんな生地が薄い(それこそオカモト並み)タイパンツをあげるのは気が引ける。
これだったら、例えば夏場に浴衣着て花火大会に出向く際、
ちょいと持つとオシャレと言えない事もない事はないではないか!

「おい、ちょっと、そのイグサのバッグを1つ包んでくんろ」
「サンキュー、ミーとユーはトモダチだから2ドルにしてやろう」
「あん?オレとお前は友達だからもっとサービスしろよ」
「……」

こうして、イグサのポーチとリンガのキーホルダーをゲット。
リンガってのは、簡単に言うとチンポの事。シヴァ神を簡潔に象徴したようなもんだ。
ほくほく顔で部屋に戻って、バックパックに押し込めようとポーチを手に取ると
ファスナー部分がぶっ壊れてやがる。野郎、ナメた事してくれるじゃねーか。
早速抗議しに行くが、まったく同じものは在庫切れだと言う。
他の色ならあるけど…と出してきたのは、趣味の悪い赤や黄色など極彩色ばっかりで
目がチカチカプロダクション。そりゃ売れ残るだろ。

「じゃあポーチ返品するから2ドル返してくれよ」
「返してもいいけど、そしたらリンガのキーホルダーも返せよな」
「あぁ?あれはオマケでくれたんだろ。返さねーよ!」
「そしたら1ドルしか返金できない」
「2ドルだ!」

この攻防戦が10分程続くも、返金はラチがあかない。
ここで同じ値段の他の商品とボディチェンジさせる案に軌道修正。

「このタイパンツはいくらだ?」
「そりゃ3ドルだ」
「3ドル?冗談は顔だけにしとけ!2ドルだろ?これと交換しろ!」
「それが欲しかったらもう1ドルだ。本当は交換も返品もしないんだぜ!」
「いやコレは2ドルだろ」
「3ドルだ」

このやり取りを横で傍観していたオッサンに「これいくらだ?」と尋ねると
「2ドルだな」の一言。

「ほら見ろ!2ドルじゃねーか!」
「やべ…」
「やべ!やべ!お前『やべ』って言ったべ!」
「そ、そのオッサンはウチのスタッフじゃない!」
「シャッタファッカ!2ドルだ」
「3ドルだ!」

さらに10分程のバトルの結果は
「もう勝手にしろ!そんなボロ布くれてやるから、とっとと帰れ!」と追い払われた。


ビタ一文払わず、チンポキーホルダーも手放す事無くタイパンツと交換出来たのだが後味悪いな。
なんつうか試合に勝って勝負に負けた感じだ。

加えてカンボジア人は復讐心が強いらしいから、今度会ったらサクッと殺されそうだな。
たった1ドルで殺されるなんてまっぴらだぜ。
しかし、昨今の日本じゃ「むしゃくしゃして…」なんて理由とも言えない理由で
知らん人に殺されちゃうんだもんね。それに比べたら僅か1ドルでも殺される理由があるのは
不幸中の幸いと言うか、こら、しょうがねぇな。タハハ。と失笑できるかも。うそうそ。
ドラマ・若者のすべての見過ぎだ。
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2008年12月31日

To Cure a Weakling Child

一時的にやる気を失せていたけど、日記再開。
そんでもっていきなり長文駄文!覚悟してかかれ!



シェムリアップ滞在4日目。朝食を取る為にオールドマーケット方面にだらだら向かっていると
先日、日本人ギャルズと晩餐した食堂の姉ちゃんとばったり。

「おはよう、こんな朝早くからどこに行くの?」
「朝メシになるよーなもん探してるんだ」
「だったらウチで食べなさいよ」

いやいや!若い娘さんの家に行くなんて!朝からオレそんな元気ないスよ!
参ったなー、でも来いと言うんだったら…スラオムアナーマイ持ってないけどイイのかなー。

邪な期待を胸に抱きつつ、連れて行かれたのはベッドではなく、彼女が働く食堂。
どーやらウチでってのはウチの食堂でって事だったらしく、悶々としながらパンを頬張った後に
きっちりと代金1.5ドルをペイ。以後、何故か毎日ここで朝メシを食う事になる。

本当ならもう少し先の屋台で、おかゆ等を食った方がサイフにも胃腸にも優しいんだろうが
朝メシを食いながら日記を書くので(旅の最中だけ(ベタ))屋台ではダメなのであーる。


宿に戻り、ロビーで遊んでいる鼻毛野郎たちと日課になりつつあるスキンシップ。

「タマキン!」
「ワーオ!」

これが終わる頃にフーが登場。
「地雷あるかもしれねーからウロウロすんじゃねぇ、あと山賊が観光客を襲う事もあるぜ」
本日の目的地であるベンメリアに関して、ガイドブックにはなかなか刺激的な文言が並ぶ。
果たして21世紀にもなって山賊なんかいるのか?天狗の見間違いじゃねーの?と疑いつつも
念のため「地雷を踏んだらサヨウナラ!」と友人にメールを打ち終えて、いざ行かん!
バイクで!約50km!所有時間は2時間!Get Wild And Tough!


出発して15分ほど走ると、地平線まで見渡す限り田園風景に。
小さい町だなーなんて思っていたシェムリアップも、この景色に比べたら立派な街なんだな。
途中、難民キャンプのような超ローカルな市場で、フーの朝メシ用にワッフルを購入した以外
炎天下の中、延々と国道6号線をひた走る。気分はモーターサイクルダイアリーズ!

「おい、あれ見てみろよ」フーが指さした50m前方には、血まみれで路肩に座りこみ
げしゃげしゃになったバイクを見つめ絶望しているオトコとそれを囲う見物人たち。
ほほぅ、こいつ病院でも連れて行ってやるのか。なんである愛である。と思っていたが
実際は「事故だ事故。がはは」と嘲笑い、その横を華麗にスルー。テメェの血は何色だ!

「オレはあんな風にアスファルトの餌食になりたくない。セーフティでな」フーに伝えるが
当の本人は「ダイジョビ、ダイジョビ」と余裕かまして、携帯片手に友達とお喋りに夢中。
これはもうダメかもしれんな。
考えようによっちゃ、こんな信号も対向車もなく永久に続く一本道で事故る方が難しいかも。


時折、なんちゃらパーティーと書かれた看板がいくつも建っているのが目に付く。
「ねぇ、パーティーにおいでよ」と木村卓球屋の囁きが脳内に響き渡るが
本日は古代遺跡ベンメリアに潜入すると言う崇高な目的がある。
ここはグッと堪えて、おとなしくバイクのケツにしがみつく。スマッシュ!

後から気付いたのは、看板に書かれたパーティーってのは「パーティー行かなアカンねん」の
パーティーでは無くて「政党」を表す意味だったって事。つまり単なる選挙のポスター。
まったく「結婚式でもやってんのかな」なんて期待してたオレの無知を呪うぜ。

風邪はひかない方がいい。だから寝る前に布団をかぶろう。
恥はかかない方がいい。だから英語を勉強しよう。解決策はある!


道路脇には教科書でしか見た事の無い質素な高床式木造住宅がちらほら並んでいる。
田んぼのあぜ道を歩いている小僧共がけらけら笑いながら、ぶんぶん手を振ってくる。
アスファルトの上、懸命にチャリを漕ぐ少女は、はにかみながら手を振ってくる。
バイクの荷台に括り付けられたブタは先が短い事を悟ったのかブヒブヒ喚く。
水牛の群れがのそのそ国道を横断していて幾度となく通行止め。
擦れ違うクルマは片手で数えられる程で、擦れ違った水牛の方が多いだろう。

もうエェっちゅうほど穏やかな風景で、太陽光だけが唯一キビしく突き刺さる。


肛門が裂けて飛び出した小腸がバイクの後輪に絡んで事故る寸前にベンメリア到着。
いつもと同じように「オレはここで昼寝してるから」とバイクから蹴り落とされるが
こちとらケツは痛いわ、頭はくらくらするわで遺跡見物出来る状態じゃねぇ。
でもやるんだよ!重たい足取りで遺跡の入り口まで進むとそこで待ち構えていたのは
山賊なんかではなく「ガイドしてやんよ」と連呼するチビッ子ギャングスタたち。

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「ガイドなんか必要ねぇからボラギノール持って来いよ!」悪態ついて遺跡内部へ
潜入しようとするとギャング達は「そっちじゃねぇよ!入り口はこっちこっち!」と
囃し立て、えっさほいさっさと瓦礫の山を飛び越えて行き、手招きしてくる。
どう考えてもそこは入り口じゃねぇが、ここはひとつ童心に戻ってみる事にする。
こーゆー瓦礫に登ったり、所謂「探検ごっこ」ってものから随分と遠ざかってるな。
昔は森だろうが山だろうが廃墟だろうが、お構いなしに探検させてもらった挙句、
お土産として、スリ傷の1つや2つも頂いていたっつうのに。

遠い記憶の中を彷徨っている合間にも、ギャング達はどんどん登ったり降りたり。
まったく付いて行くのがやっとで、ゆっくり遺跡見物する余裕なんかねぇ。
えっちらおっちら瓦礫の山の頂上に登り、ちらりと全体を見渡すと
崩壊した古代遺跡にまとわりつく巨木とびっしり生えた深緑の苔のコントラスト!
思わず「兵どもが夢の跡…」と一句詠んでしまうやうな、いとあはれなり。
人に夢と書いて儚いってヤツか。
流石にラピュタのモデルとなったっつう本当のような噂が出回るだけはある。
ドン!ドン!ドントビリーブザハイプ!


結局、ギャング達に1時間程振り回され「2ドルよこせ」とカツアゲを喰らう。
ここは歴史ロマンが詰まった遺跡なんかじゃなくて、単純にヤツらギャング達の
格好の遊び場兼小遣い稼ぎ場にすぎない(何とか2000リエルにまけてもらった)

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あっ、ここで撮ったフィルムまだ全然現像してねーや!



この遺跡では、ワットなんかと違ってバスで押し寄せる団体客の姿は無かった。
見かけたのはオレを含む個人旅行で来てるような日本人若者たちで、
驚くべきは、そのオレ以外の全員がトゥクトゥクでここまで来ていた事。
フーの待つ食堂の駐車場(つうか空き地)に並ぶ数台のトゥクトゥクと
端の方で申し訳なさそうに停めてある我々のオンボロバイクの姿に一筋の涙。

ベンメリアまでのトゥクトゥク代を交渉している時に囁かれた悪魔の言葉
「バイクならトゥクトゥクより3ドル安くする」
あれに心揺さぶられた結果、こんなにケツが痛くなるとは…損得の勘定苦手!

またあの道を戻るのかと思うとぞっとするが、ここにずっといる訳にもいかない。
オンボロバイクで電灯なんか皆無の国道を走り抜けるなんて自殺行為だぜ。
食堂での休憩も早々に切り上げてバックトゥザシェムリアップタウン!


時刻は昼過ぎのお日様が一番めらめらされている。お日様よ微笑んで!
バッグにぶち込んでおいたペットボトルの水は、いつの間にか温水になってやがる。
直射日光を遮断しようとハットを深くかぶるが、風でハットが飛ばされそうになり、
これを手で押さえつけてようとすると、今度はバランスを崩してテメーがバイクから
転げ落ちそうになると言う地獄のルーティーンに嫌気がさして
日光なんか怖くない!小6の修学旅行で行ったわ!ドアホ!くるならこい!
ハットを捨て直射日光を頭皮にぎゅんぎゅん浴びていると意識が朦朧としてくる。
あぁこれが日射病ってヤツなんだなー。ここで倒れたら間違いなく死んじゃうな。
どーせだったら地雷を踏んで木っ端微塵になりたかったぜ。
たった3ドルをケチっただけでこんな事になるとは、すばらしくないNICE CHOICE!
行きに見たあの血まみれのオトコの虚ろな目と自分の肛門がフラッシュバック。


もうダメだと思う事は今まで何度でもあったが、シェムリアップに無事に帰還!
いや無事じゃねぇ、もう肛門が取れそうだ。既にポロリしてるかも。
直ちに我が宿のトイレに駆け込み、取れていないかチェック。
不幸中の幸いか、取れかかっていただけなので、いいからテーピングだっ!


今日でフーとの契約も満期終了、2人で屋台で昼間っからビールをがぶがぶ。
構う事はねぇ、オレのおごりだ!と豪語するも5ドル程度。明朗会計。
へべれけになっている所に、欧米人のバックパッカーがメシを買いにきたので
「おぅ!そこの兄ちゃんもこっち来て飲め!オレのおごりだ!」
酒の勢いで誘ってみるも、バックパッカーはしごく冷静に「ノー」と一言吐き捨て
iPodで鼓膜を覆い自分の世界に没頭。ふんっ、いけすかねぇ野郎だぜ。

フーとの別れ際、サンキューベリマッチを連呼しているオレに訴える。
「紙とペン持ってるか?」
「紙とペン以外、何も持ってないぜ」
「とっととよこせ」
金以外にもまだ欲しいもんがあるのか!ぶっきらぼうに渡してやると
何やら書き込んでメモ帳を押し付けてくる。

「また来るんだったら空港まで迎えに行くからここに連絡くれ」

そこにはメールアドレスと一緒に汚いカタカナで「ホン」と書いてあった。

「ホンって書くんならアドレスじゃなくて電話番号書けよな、デコ助野郎!」
「これ私の名前。ホンです」
「えっ?お前フーって名前じゃねぇの?」

最後の最後で、どうやら自己紹介の際にオレが聞き間違えてたらしい事が判明。
ずっとラモーンズばりに「ヘイ!フー!レッツゴー!」と連呼してた己を恥じた。
とゆーかお前も訂正しろよ…



ぼんやりと思い描いていたアンコール遺跡探検も今日でフィニッシュ。
ベッドに寝転び、ホンのメールアドレスが書かれたメモ用紙を弄びながら
明日からどうしようか。バンテアスレイまで行ってみようか等と考えていたが
気が付いたらいつの間にか眠っていた。

どうしようかじゃなくてどうなるのかだな。
その場その場で身を任せればいいのダ!白い雲のように!


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ご機嫌ナナメですねっ!
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2008年11月23日

International Jet Set

アンコールワットでのデスマッチ観賞後、チャリを取りに戻ると、そこには師匠の姿は無かった。
あの野郎「チャリンコならオレが見張っててやんよ!」とか言ってたのに…。

ずっと遠くまで見渡せるあの丘に登ろう。ちょっとだけ増えすぎた重い荷物なんか置いて行こう。
そんな、あっ、そんな、せっちゃんの歌を口ずさみながら、ペダルをキコキコ。
目指すは前回「夕陽を観る」と言うミッションをクリア出来なかった聖山プノンバケン。

ひーこらひーこら、サンダルで頂上まで登ると、そこには先日以上の観光客の数。
外人!外人!外人!外人!オレ!外人!外人!外人!外人!外人!外人かよ!
まさに「100人乗っても大丈夫」イナバの物置的空間でセッティングサン。

で、結果から言うと観れた。
観れたんだけども、なんちゅーか赤土の大地がより一層真っ赤に燃え地平線にドーンと沈む図を
勝手に想像してたんだけど、蓋を開けてみりゃ、曇り空でぼやぼやした夕陽がゆらゆらしてるだけ
うむむむ。これで観れたと言っていいものか…
イッツブランニューサンセダイウォンクライクライクライコズアイマタフボーイ!ダーナナナナ…
世界1位(ビデオ星人調べ)のドンバの名曲を歌ってみたものの、特に込み上げてくるモノもなく
こりゃ、タフボーイじゃなくても泣かねーな。すごすごと下山。

まぁ、お日様も365日毎日キレイに沈んでもいられねぇ。今度来た時に観れればいいじゃないか。
魔神城のルシフェルに消されない限り、あと100億年ぐらいは燃え続けるんだし!

夕焼けに照らされて夕闇に包まれて流れて流されて。
行きはよいよい帰りは怖い。真っ暗な道をガタガタとひた走り迷いながらシェムリアップの街へ。


「土曜日に俺が働いてるメキシコ料理屋に来い!マルゲリータとタコスを1ドルにしてやる!」
先日、屋台でギャルズとワーキャーしてた時に変な野郎に声を掛けられたことを思い出す。
そう言えば、今日は土曜日だ大集合!って事で、教えてもらったバーストリートの一角にある
某メキシコ料理屋に出向く。カンボジアでメキシコ料理って需要あんのかな。

「トモダチ!来てくれたか!」と出迎えてくれた兄ちゃんの格好は、マリアッチを歌うような
ツバがデカい帽子に口髭でもなけりゃ、ミルマスカラスのような覆面を被ってる訳でもなかった。

「マルゲリータとタコスを1ドルにしてくれんだよな?」
「トモダチ、俺に任せとけ!¡Hola!」

意気揚々と奥に消えて行く兄ちゃん。そんなに権力があるカーストには見えないが大丈夫か?
軒先の看板には「WEEKEND SPECIAL TACOS $2→$1!MARGHERITA $2→$1!」の文字。
なんだ、あの兄ちゃんに言わんでも、もとから週末は1ドルなんじゃねーか!

出されたタコスをペロリ。あっ、オレちゃんとタコス食ったの初めてかも。
出されたマルゲリータは普通のカクテルではなく、フローズンカクテルと呼ばれるお洒落なもの。
ようはシャーベット状になっていて、飲むっつーかズビズビ吸いながら食う。うめー。
調子に乗って立て続けに3杯空にしたら、さすがはテキーラ。イイ感じに酔っぱらってしまった。

後日、横浜のとある小洒落たバーで、このフローズンマルゲリータを発見したが
驚く事に1杯1200円もしやがる!ジンロのボトル入れられるじゃん!
SPAREでも置いて欲しいス。その際は600円でお願いしたい。


夜も8時を過ぎるとメシ屋以外はホトンド閉店がらがら。オレのような1人もんが行き着く所は
インターネットカフェと相場は決まっているようで周囲には50mおきにネットカフェが乱立。

ヒマ潰しがてら5、6軒を爆撃しに行くと、さすがにマックを置いてる所は見かけなかったが
ハイレベルな所は、クーラーがんがんの中、フラットな液晶モニタでFireFoxがサクサク動き
用途が済んだらクッキーや履歴は即削除してくれて、多い日も安心システム。
その一方、ネットカフェと呼べる代物ではないようなマルビな店では
クーラーはおろか1台だけ天井に付けられた扇風機は単に熱い空気を掻き回してるだけの状態、
汗だくで16インチのブラウン管モニタに歪む文字を睨みつけ、よーやくカタカタと出てきた
gmailのトップ画面にはオレの前に使ったであろう人のIDとPASSが残っていて
いつでも誰でもログイン可能。ワイルドでいこうぜ。
さらに便所のドアはブチ破られて、横に立て掛けてあると言うオマケつき。

と、物凄い階級差があるにもかかわらず、値段の方はどの店でも1時間1ドルもしないぐらい。
それじゃあ、ハイレベルな店の方が客が入っているかと思えば、そういうものでもないらしい。

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友人にズリネタになるよーなもんは持ってないとメールした際の返信。


数件回って吟味した結果、愛用するようになった店は多分ハイレベルな方に括られるであろう。
店員は基本的に若い兄ちゃんが1人いるだけ、コイツも「こんな楽な仕事ねぇや」と
空いてるPCでソリティアに夢中になっているか(当然、一見さんには誰が店員か分からず集客減)
軒先の「イソターネット」と書かれた看板(インターネットではない)の下に置かれたソファに
寝そべって、通りかかる友達とお喋りに夢中。はっきり言って客商売を舐めてやがる。

だが、そのおかげで、近所のセブントゥエンティ(セブンイレブンではない)で買った
飲み物を持ち込み「プリントアウト1枚500リエル」の注意書きを無視してガンガン印刷した後
会計時に「あれ?なんか紙が減ってるな。お前プリントアウトしたか?」兄ちゃんに問われ
「あん?知るかよ。オメェがちゃんと見てねーんだろ。人のせいにすんじゃねーよ」と一蹴。

非常に快適なネット環境で、シェムリアップでのSWEET SPOTでありました。


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部屋に帰ると昨日放したヤモリは蚊も食わずに1匹残らず逃走した模様。ヤモリは算数じゃねぇ。
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2008年11月08日

THE KIDS ARE ALRIGHT

先のロラパルーザな戦いを目の当たりにする、ちょいと前、ワット近くの食堂でコーラを
ズビズビ飲んでいると、お決まりのようにポストカード売りのガキが寄ってきやがる。
普段なら、しっしっ!と追っ払うんだけども、あまりに退屈だったのでバッグの中から
サイー(あの蹴鞠のように遊ぶ羽根。この頃、ようやく名前が判明)を取り出して
「そこのカマイタチじゃなくてお前達!ポストカードは買わねーけど、コレで遊ぼうぜ!」
誘ってみると、ガキはポストカードを投げ出して「やったぜベイベー!」


幼少時はミラクルジャイアンツ童夢くんとプロ野球いれコミ情報に夢中になり
中学時代、腐れ柔道部に所属して、放課後は柔道場で年間135試合の手打ち野球を
他部活を巻き込んで繰り広げ(結果的に柔道部を廃部に追い込む)
高校時代は遥々、渋谷まで地獄甲子園のレイトショーを見に行き(金の無駄!)
現在は草野球チーム・踊場ジャイナーズの一員として肩を鳴らす
正真正銘ベースボーラーのオレ。サムソン・リーばりの豪速球を放り投げると
「おったまげた…鉄砲より早いっぺ」
今にも小便をもらしそうな顔のガキの投球フォームは俗に言うオカマ投げ。
こんな事も出来ないのか!と折檻してやろうかと思ったが
野球のようにしっかりボールをまっすぐ投げるって事は意外と特殊能力なのかもしれない。

「小僧!野球って知ってるか?」と尋ねてみると、その返答は「野球ってつおい?」
見た事はあるけど、やった事は無いオレンジスターハイスクールの某転校生よりも
こりゃ本物のカントリー野郎だな。

コイツがケンジスペシャルイリュージョンスペースワープボールを…とまでは言わないが
せめてマトモにボールを投げれるようにシゴくことにする。

「何を隠そうイチローに野球を教えたのはこの私だ!」
「それはウソだ」
「うん!言い過ぎた!」


で、教えるにも会話が肝心。先日から借りているカンボジア語指さし会話帳を手にして
あーだこーだ喋ってみるも、ネイティブタンの彼から見れば、どうも発音が違うらしく
ちょっと貸してみろ。と本を取り上げられ(この本にはクメール文字も書いてあるのだ)
そこから修造級に熱い怒濤のカンボジア語ブートキャンプ。

「リピートアフターミー!オークン!」
「オ…オークン!」
「ノー!オークン!(文字にすると一緒になっちまうが微妙に違う)」
「オークン!」
「オッケー!オークン・イズ・アリガト!」
「ふむふむ。それは知ってるぞ」
「スラオムアナーマイ!」
「ス、スラ…?スラオムアニャーニャ?」
「ノー!口からクソ垂らしてんのか!スラオムアナーマイ!」
「スラオムアナーマイ!」
「グッド!マイブラザー・ハズ・スラオムアナーマイ!ダハハハ!」

スラッオムアナーマイってのはムードン高校、即ちコンドームのこと。
こんな世界的観光地の路上で、なんでそんな単語教えるんだが…。将来有望なガキだ。
フォーイグザンプル、例えばって意味ですよ。京都は清水寺へと向かう土産物屋が並ぶあの坂道。
あの一角で子供と外国人が「コンドーム!コンドーム!」とビッグシャウトしてる
ツーショットを想像して欲しい。うーん、絶対近づきたくない!

挙げ句の果てには「私はカンボジア人ではありません」と死ぬまで使う事は無いであろう言葉まで
リピートさせられ(ちなみに「クニョムムンメーンチアチョンチアットクマエ」なげぇよ!)
このままだと「プリーズ・テル・ミー・ユア・こりごり・ストーリー!」とか
セイン・カミュみたいに聞いてきそうなので、師匠のスキを見て他の話題を振る。

「おっしょさん!向こうに日本人の団体客が居ますぜ!カード売りに行った方がイイんじゃ…」
「いいよ、めんどくさい」
「しょ、商売っ気ないっスね…」

師匠曰く、この団体は日本人ではない黄色人種の団体だったらしい。
オレには遠くから見ただけじゃ判断できないが、同じに見えて全然違うのだ!と教えてくれた。
××人はケチ、××人はウルセー、××人はエラソーで、××人のオンナはブスばっかだから嫌い
と、なかなかの人種差別主義者。同じ年頃の子を持つPTAの人達が聞いたら卒倒するかもしれん。
まぁ、師匠が来る日も来る日も、そいつらにへばりついて観察した結果なんだろう。

ちなみに「日本人は?」は聞いてみると「日本人は『コンニチワ!』と言うと、ちょっと喜ぶ」
うーむ、するでぇ。


で、カンボジア語講座(みっちり1時間コース)の授業料としてサイフに入っていた
10円玉と100円玉を「それ銅だから溶かせば儲かりますぜ!」と錬金術を教えて1枚ずつ渡す。
「もっと日本のマネー見せてくれよ」と、カツアゲのような事を言われ
不良に絡まれた時にはサッと出して平和的解決グッズでお馴染みの袖の下の千円札を見せると
札に印刷されている「NIPPON GINKO」の文字を読み上げる師匠。

「ニ、ニポン…ニッポン…チンコ!ニッポンチンコ!」
「いや師匠、チンコちゃいますよ。ギンコー!日本銀行!ニ・ッ・ポ・ン!」
「ニ・ッ・ポ・ン?」
「そうそう、ギ・ン・コ!」
「チ・ン・コ!ニッポンチンコ!」

マズイ!我が国の中央銀行の名がオレのせいで、ハレンチな名前で広まってしまう!
野口英世博士もあの世で「キーッ!」とハンケチを噛みしめて悔しがってるに違いない!
いくら師匠とは言え、言っても聞かぬなら手を出して教えるしかない。体罰歓迎!
精通前の師匠の股間をむんずと掴んで熱弁を振るう like a 金八。
「師匠!チンコじゃなくて銀行!チンコはココっすよ。スラオムアナーマイ挿すとこ!」

すると師匠大喜びで自分のチンタマさすりながら「ダハハ!チンコー!チンコー!」

しまった、またカンボジア人にしょーもない言葉をヒトツ憶えさせてしまった…
こうやってこの国のポン引き達は腐った日本語を身に付けて、春を買いそうな日本人相手に
「ミスタ、チンコ、ペロペロ行こうよ」なんて誘っていくんだろーな。あぁ、自己嫌悪。


ひととおりチンコ音頭を唄いきって満足気味の師匠はオレに尋ねる。
「お前はカンボジアの金見た事あるか?」
「オッテー(いいえ)ねぇーっす。うちプアーだから」

つい今しがた教わったカンボジア語と英語と日本語の3食パンのような返事をすると
師匠、おもむろにポケットからドロのついた500リエル札を渡してくる。
そこに描かれているアンコールワットが鎮座ましましされている構図は偶然なのか必然なのか
今、我々がいる位置から見たアンコールワットと全く同じ構図であった。

「マジでビューティフルっすねー。ホンマにオークンっす」

御礼を言って紙幣を返そうとするが、師匠は「いや、お前にやるよ」と受け取りを拒否。
「師匠がポストカード売ってゲットした金じゃないスか!オラは受け取れねぇ!」
北の国からの地井散歩バリにこっちも拒否。
「いやいやいやいやいやいや…」と頭を垂れて渡そうとすると
師匠の方も「ノーノーノーノーノーノーノー!」と手を横に振る。
なんだこれ、居酒屋のレジでオッサン達が「ここは私が…」と言い合ってるのと同じだな。

あっ!じゃあ!こうしよう!集合!と言って顔を近づけるのはもはや定番。
さっきの110円を500リエルに両替して貰ったって事で!この提案に師匠も
「そうしましょうそうしましょうと太郎さんも花子さんも言いました」とのってくれた。
これぞ現代の大岡裁きである。ハァ〜ベンベン(三味線の音です)

しかし、小学生の子供に金を恵んでもらうとは、オレも来る所まで来たなぁ…
とゆーか落ちぶれてスマン!


さて、両替と言いつつも当時のレートで計算してみると110円=1ドル=4000リエル。
500リエルはそれの1/8だから、110円の1/8は…およそ馬鹿げた両替だこと。

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小学生くらいの男の子
世界のどこまでも飛んでゆけよ
ロックンローラーになれよ
欲望を止めるなよ
コンクリートなんかカチ割ってしまえよ
カチ割ってしまえよ
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2008年11月04日

Kung Fu Fighting

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行こう!恐れずに!午後の気流が乱れる時、星にも手がとどこう!なんつって漕ぎ出したが
あっちー、あっちー、わかってたけど炎天下の中チャリ漕ぐのは狂気の沙汰。
わかっちゃいるけどやめられない!

日向小次郎スタイルで腕まくりはもちろんのこと。
足下まで伸びてるタイパンツもグルグルと捲り上げてカボチャパンツスティーロ。

あと捲れるのはチョロンチョロンの先っぽで余らしてる皮ぐらい。
さすがにこの皮膚をめくって内蔵むき出しはヤバいな。


脳味噌が溶けそうになりながらもアンコールワットに着いた我が銀輪部隊。
着いたはイイが、チャリ停める場所選びが難しい。
うっかり土産物屋の軒先に置こうとすると、瞬く間に店のババアが出て来て
「自転車はそこに置いて、冷たいコーラでも飲んでいきなさい。それともメシかい?」
ホクホク顔でメニュー持って椅子を差し出してくる。
「いっ、いやチャリだけ置かせて欲しいんだけど…」やんわりとお断りすると
さっきまでの満面の笑みはジモンさんのような般若顔にフェイスオフ。やっちゃった。
「ふんがーっ!食う気ないんなら失せろ!それか2ドルで預かってやるよ!」
ギャアギャアと喚かれ、塩を撒かれそうになったりするので気を付けないといけない。

バイヨンに行った際には、遺跡の裏手にあった寺と言うか仏ゾーンで掃除をしていた坊さんに
「ここにちょっと置かせて下さい。アーメン」と胸で十字を切ってお願いしたので問題なかった。
ありがたやありがたや。もし帰国出来なければ仏門を叩いて竪琴を弾きたいと思った。

結局、観光バスやバイタク、トゥクトゥクが停まっている駐車場(単なる原っぱ)の隅っこに
遠慮気味に停めといたのだが、パクられたりサドル取られたりしたらイヤだなー。
盗難防止のため車体に「HOPE!」と書こうと思ったがペンが無かったので断念。


西日に照らされたアンコールワットもまた壮観なり。

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原崎山の如く遺跡のそこら中に野生のサルたちがモンモンモンとしている。
これをずっと観察している所に現れたのは地球上で最も恐ろしいと言われる中国人団体客。
最初は「おさーるさーんだよー。かわいいねー」と食い物を与えて金持ち気分を味わっている。
そのうち1人の人民女性がミネラルウォーターのペットボトル与えると
サルの方も「ウレCY!」と器用にフタを空けゴクゴクと飲む。これには人民たちも大はしゃぎ。
ところがぎっちょん、サルはペットボトルの中身が糞正宗じゃないのが気に食わないのか
アギャギャ!とペットボトルをぶっ倒す。
すると先程まで「喜びの歌」を唄い出しそうなくらい、はしゃいでた女性人民はブチ切れ
突如として「あたいがせっかく与えた水を!」とサルのテンプルにぶち込む右フック!
マウスピース飛ばす一撃ドン!ワンツーかまして脳震盪!となると思いきや
サルの方も食欲旺盛の民族に、ド頭カチ割わられて脳味噌ゼリー食われると思ったのか
「霊長類なめんな!」と必死に反撃。この時点ですでに判定勝ちイケイケハードパンチャー。
素早いトンビのようなコンビネーション使って対戦相手はゾンビ!
女性人民はスネを引っ掻かれ流血しての半狂乱!タオルを振りかざして取り押さえる人民達
ドクターストップ聞く耳持たずヤバめワンツー即ぶちかます!

こんな万国吃驚掌をアリーナ席で見せて頂き抱腹絶倒。改めて4000年の歴史の重みを知る。
それにしてもサルと本気でケンカするとは…。文革万歳!


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APE SHALL NEVER KILL APE!!
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2008年10月26日

YUMEGIWA LAST BOY

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バーイセコッ!バーイセコッ!なんつってペダルをキコキコ漕いでると
日本人をどっさり詰め込んだ観光バスに轢き殺されそうになったり
戸塚ではなかなかお目にする事は無い高級車ハマーやランクルが猛烈な勢いで追い抜いて行く。
まったく交通道徳なんてあったもんじゃねえな。事故って死ねばいいのに。

おっかねぇから、コンクリートの車道を降りて脇の獣道をズンズン進んでいると
今度はブルジョアジー観光客を乗せたゾウに踏み殺されそうになる。
(1kmぐらいの道をゾウに乗って、のそのそ進むだけで20ドルも取られるんだぜ)
そんな高貴なゾウを寸前で避けると、やつらの置き土産であろう浦鉄の国会議員級のデカグソを
うっかり踏み潰しそうになったり。ゾウのンチなんて、めったに踏めるもんじゃねえから
踏んどけば良かったなーとちょっと後悔。いや、まずゾウに乗れない事を後悔しようぜ。

あいにくオレはスッパマンfromオカカウメ星のようにツンツンする勇気はない。


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アンコールトムにある「プラサット・スゥル・プラット」と言う人気のない遺跡の中に潜入。
中は2畳程の広さで横になるには丁度いい。石冷てぇ、気持ちえぇ。岩盤浴だ(違う)
日焼けした顔を遺跡に擦り付けて「今日絶対風呂入ろ」と思いながら昼寝。


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ドーキドーキすることー、止ーめーられなーいーオーイエー。リンドバーグも唄ってたぜ。

バカと煙は高い所に行きたがるとは良く言ったもので、本日も遺跡という遺跡を
階段という階段を、静かな日々の階段を、ひたすら登り「コワー!コエー!コッウェ!」と
ビビリながら降りるのを繰り返す。同じような事やってるのはアメリカ人のガキだけだ。
あいつらビビって降りれずいるのに「マーム!ヘルプミー!」って
イッチョマエに英語喋るんだぜ。あんなに小さいのに。てりぶるてりぶる。


「オニイサーン!冷タイ水!」相変わらず売店のヤツらは横浜ビブレの店員より喧しい。
その中でたった1人だけ居た無言の売り子から水を買おうとすると、その売り子は
「ウーアーウーアー」言って1リットルのペットボトルを渡してくる。
さっきまで無言だったのは単純に聾唖だったからか。

「はい!1リットル!これで25.5km走れるかも!」

多分こんな事を言いたいんだろーな。
一応「俺ミラじゃねーし!」とつっこんでから500mlのペットボトルを購入。
こんなことなら石川に手話のヒトツでも教えてもらってくれば良かったぜ。
あっ、でも「小平」って言葉は手話で出来るんだった。絶対使う事ないけど。


木陰で喰らう昼飯は、冷え冷えのワッフル2枚と極めて質素だが、目の前にはバイヨン遺跡。
眺めは間違いない。腹も膨れたので(景色で腹いっぱい!)そのまま木陰でウトウト。
遠くの方から民族楽器の不協和音が聴こえてくる。タ・プロームの入り口にいたヤツらか。
それから、風があって風があって風があって風があって…(鉄アレイatAIRJAM2000)
くぅ、ここがユートピアじゃないかと思える程、何だか贅沢な時間を過ごし方だねー。
ワガママいやあとうまい空気そして横に気だてのいいHONEY!


オバハンの写真を撮らせてもらう。
「1ドルちょーだい」と言われるが「今5ドル札しか持ってない」と正直に申し出ると
舌打ちもせずに去って行った。イイ人で良かった。
5ドル半分に破って2.5ドルだと渡せば良かったかな?ものすごい怒られそうだけども。
余談、おぼっちゃま君の親父は募金箱に札束入れようとしたら、ブ厚すぎて入らないからって
札束を千切りにして入れたんだぜ。しぎゃぴー!


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さて、バイヨン遺跡も他の遺跡同様に入り口には「チケットーチケットー」とダフ屋のように
連呼している係員が、チケットをチェックするために常時目を見張らしている。
ところが、入り口である東門をスルーして、観光客が全くいない裏側の門に回れば
そこから何食わぬ顔でひょいと入れてしまう。まさに神様も油断する宇宙の入り口である。
うーむ、なんと大らかと言うかズボラな瞳と言うか…

考えてみれば、ここまで来るのに絶対に通るハズのチケット販売所券チェックカウンターも
チャリで迷ってしまい、知らず知らずのうちにスルーしているので、こんな風に頑張れば
1日20ドルのチケットを買わずにアンコール遺跡を満喫出来るかもしれない。健闘を祈る!

ちなみにチケットを持ってないのを見つかったら罰金60ドルだそうです。


バイヨン然り遺跡内部は何処行っても騒がしい。メニメニ観光客。ハウメニいい顔。
どっか静かな遺跡はないものかと地図を広げ、目に入って来た文字「死者の門」
なんだか邪悪な名前だし、地図上では道路を表す線がここまでの引かれてないので
観光バスが行き来する勝利の門と違って、クルマが通れるほど舗装されていないみたい。

よっしゃよっしゃ。砂でタイヤが埋もれるような獣道を1kmほど走り抜けると見えてきた
「とりあえず人に見せれるぐらいにはしといたわ」と修復工の声が聞こえてきそうな死者の門。
その先は、獣道すらないような、もう本当に樹海。ウェルカムトゥーザジャングル!
遺跡の感想を一言で表すなら「侘しい」に尽きる。

こんな魔界の穴、クルマも入れないし、見に来るのはオレぐらいだなと思っていたが
驚く事に先客が。しかもオッサンが1人。
首括りに樹海に行くのか?迷惑なヤツだ。と警戒していたんだが
「あっち(勝利の門)は騒がしいから、こっちに来たんだよ」普通の量産型旅行者だった。
向こうにしてみりゃ、きっとオレの事を同じように警戒していたんだろう。
ワールドワイドスーサイド!

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アンコールワット目指して、がったがたの砂利道を突き進む。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」のエンドロールシーンが頭の中で延々にループする。
ツモリナール使って、浅野忠信になったつもり。画になるオットコ!

時々、森の中からガサゴソと生命体が蠢く怪奇音が聞こえてくる。
シシ神様か?乙事主か?はたまたプレデターかランボーかウミガメか?
念のためB&Bバリに「小野田さーん!」と呼んだもの無反応。
まぁ、ここはアンコール遺跡の中だ。何が出て来ても受け入れられそうだぜ。
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2008年10月18日

100 Miles And Running

前回、クソミソに書いたゲストハウスに関してだが(愛のあるDISだ)
「それじゃ何でそこに泊まってんだよ。引っ越せ!引っ越せ!さっさと引っ越せしばくぞ!」
って思ってるだろ?あたりめーだよな。オレだって泊まっててそう思ってたんだもんよ。
じゃあ簡単に引っ越せるかっつーと、そうは問屋が卸さないよ。あたしゃ許さないよ(浅香)

理由は単純明快。めんどくさいからに決まってんだろ!ぶっ殺すぞ!

ベッドに放り投げっぱなし散らかしっぱなしの荷物をいちいち詰め直して、
このクソ暑いなか、バックパック背負って安宿探してよちよち歩く気になんねーよ。

それに従業員なのかどーか知らんけど、とにかく1日中ロビーで寝っ転がってTV見たり
出納帳つけたりしてる若い奴ら(この国の国民半分は30歳以下の若い奴らだが)の
夜10時には皆でロビーで寝ると言うような不真面目な接客態度も好感が持てる。

それアクセサリーかよ!と突っ込みたくなる程、鼻毛をどっさり出している兄ちゃんは
オレの姿を見るなり「トモダチ!チンコ!チンコ!トモダチンコー!」と
キャンタマを触ってくるのが日課になっている。あぁもちろんズボンの上からね。

奴が知ってる日本語はこの2つだけだから、日本人女性が泊まりに来る事は永久に無いだろう。


その一方、フロントでPCを巧みに操っているのは紅一点・姉御肌のべっぴんさん。
外から帰って来て「姉さん104号室のカギくれよ」とフロントに預けといたカギを頼むと
「あなたのカギは無いわ。うふふふふ…ジョークよ」
渾身のクソつまらないジョークを披露してくれる。界王様の修行ならバッチリだろう。


と、宿の話はこれぐらいにして、さてシェムリアップ3日目である。
昨日は遺跡巡りを午後イチで切り上げ、予定としては暑さがやわらいだ夕方にレンタサイクルで
プノンバケンまで行き、先日拝めなかったブランニューサンセットを拝むつもりだったのだが
気が付くとオールドマーケットでスレイナ達と焼きバナナを食べていた。

しまった!しまった!島倉千代子!バナナ食ってウホウホ言ってるバヤイじゃねぇ!
夕陽を見に行くんだっちゃられるら!

太尊バリにテンパりつつ、オールドマーケットから飛び出すと、案の定とっぷり日は暮れていた…


このように大失敗した翌日。シェムリアップ3日目である(2回目)前置き長過ぎでスマン。
人間には、人生を失敗する権利がある!気を取り直して、先日の2人から教えてもらった
レンタサイクル屋に朝イチで駆け込み、年季の入ったマウンテンバイクをゲット。1日2ドル。

ちなみに借り方は、店の軒先でハナクソほじってるオッサンに恥を偲んでソウルスクリーム。
「ヘイ!バイクフォーミー!ハウマッチ!レッツ・シャカリキコロンブス!」
そう重要なのは英語の文法なんかじゃない。魂の叫びだぜ。ブンブンバッ!
それからメモ帳にテメーの氏名と泊まってるホテルの名前を書くだけでオッケー。
ちなみはオレは自分の宿の名前を知らなかったので「アンコールパレスゲストハウス2」とか
テキトーにそれっぽい名前を書いてもバイセコー大成功でした。

あとは乗る前に入念に車体チェックワンツー。タイヤがベコベコだったりブレーキがイカレてる
場合は「殺す気か!」と一発脅せばボディチェンジしてくれます。


チャリンコで朝のシェムリアップをキコキコ進むの悪くない。
バイタクだったら一瞬で通り過ぎて行く景色もじっくり見れる。
カブに乗った農民のオバハン(太め)が、ヒマそうにパトロールしていた警察に突然
「おい!そこの百姓のババア!オレはデブが嫌いなんだよ!罰金20ドルだ!(推測)」と
問答無用にしょっぴかれて理不尽にタカられてると言う噴飯ものの1シーンも目撃出来た。



ペーダールをこーいーで、ペーダールをこーいーでっと調子良く歌ってひた走るのだが
どうも様子がおかしい。そろそろアンコールのチケットカウンターが在るハズなんだけどなー。
MAICCA!そのうち現れるだろう。むしろ、とめるものはなにもない!これが最高!
呑気に漕ぎ続けると、さっきまで観光客を乗せたバスやタクシーがあんなに隣を走ってたのに
オレ以外まったく走ってないじゃねぇか。彷徨える青い弾丸。

気付けば道路はコンクリートから赤土に変わり、森も抜けちまってる。
見渡す限り、ざわわ、ざわわ、ざわわ、風が通りぬけるだけーと聞こえてくるような牧草地。
なんだここは?ペダルを漕ぐスピードが時速88マイルを超えて時空が歪んだか?

悩んでいると数十m先に一軒の土産物屋。とゆーか小屋。蜃気楼じゃねーよな?
その小屋の前には1人佇む老婆。この炎天下の中…只者じゃねーな、あのババア。
恐る恐る近寄って声をかける。「あのぅ、アンコールワットってどっちですかね?」
それを聞いた老婆、目をカッと見開き「タッカラプトポッポルンガプピリットパロ!」
良かった。ババァは死んでなかった。しかし、何を言ってるかサッパリわからん。
まぁオレも日本語で声をかけたので、ババァもきっと「何喋ってんだ?」と言ったんだろう。

「あっち?それともこっち?あっちはジョン・ウェイン?こっちが僕?」
東西南北を指さして聞くが、老婆の首はどの方角でもカクカク頷く。その首折ったろか。
いやいや「全ての道はアンコールに通ず」ってヤツか?これ以上の会話を諦めかけていると
老婆は突如、ズビシッ!と魔貫光殺砲ばりの勢いで前方を指さす。おぉ!

「まっすぐ進め!お若いの!行けば分かるさ!」と言わんばかりの
大ババ様の導き(でも超アバウト)で、ロングアンドワインディングロードを再び走り出して
15分後、急に視界が広がり、目の前にはアンコールワットの神々しい姿が!
しかも真正面じゃねーか!普通にチケットカウンター通って来たらワットの真横に出るのに!
どエラいショートカットだ。いや1時間近く掛かったから遠回りだ。
でも、そんな事はもうどーでもいい。


気になるのはあの大ババ様と土産物屋だ。
思い出してみると、土産物屋にはアンコールワットをモチーフにした極彩色の絵画が
ゴロゴロ置いてあった。いや、むしろ絵画しか置いてなかったな。
しかも横幅1mもありそうな巨大なキャンバスのばかり。
果たして、あんな所でそんな物を買う人間がいるんだろーか。謎過ぎる。
そして、あの大ババ様はそんな所で何やってたんだろう?死を待ってたのか?
一体絶対わっかんない!

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2008年10月11日

Showroom Dummies

「この後どーするだ?もう8ドル出せば、ちょっと離れたバンテアイ・スレイまで行くけど」

時刻は午後1時。この日予定してたお遍路スポットは全て制覇。
日が暮れるまでまだまだ時間はたっぷりあったので、運転手のフーにこう誘われた。

バンテアイ・スレイ。シェムリアップ1日目に朝食を取ったレストラン名の元になった遺跡。
そこの『東洋のモナリザ』なんて安っぽい異名のデバター(女神)のレリーフが有名らしく
何でも、某外国人作家があまりのその美しさに盗掘して持ち帰ろうとした所、逮捕されると言う
物凄くどうでもいいよう話でスマンが、とにかく結構な観光スポットらしい。

「うーむ、行きたいっちゃ行きたいんだけどなー、8ドルは高ぇーよ」
「なんでだ?じゃあ7ドルでもいいよ」
「7ドルか…だが断る!」
「なんでだ?」
「ほら、うるさいアイツら(と言って隣国人団体客を指さす)がいっぱい居そうじゃん。」
「うふふふ(否定しない)」
「だからさ、また今度にしよーぜ!今日は帰って昼寝すんぞ!」
「あいあい」

こんな調子でゲストハウスに引き返したんだけど、その途中さっき自分が口走ったセリフを
思い出し、ハッとしてグー。ニヤニヤが止まらない。

「また今度にしよーぜ」って!ここアンコールワットまで、また来る気満々じゃねーかオレ!

ほんとに自然に出たセリフだもんで、なんつうか「また来たい!」とか願望じゃなくて
友達の家に忘れ物しちゃって「まぁまた次でいいわ」って、あの軽い感じ!
わっかるかなー?わっかんねーだろーなー。

最初のうちは「もう二度と来れないであろうこの地に後悔を残すな!」と鼻息荒いシマウマの如く
無駄に焦って色んなものを見たり聞いたり食ったり写真に収めたりしてたんだけど、
ひと呼吸置いて「また今度にしよーぜ」って言えるようになると、全てにおいて余裕が生まれるね

うわー、超ぼったくられた!マジファック!…まぁ、次は気を付けよっと。
うわー、このメシうまくねー!マジアナル!…まぁ、次は他の食おうっと。

うはは、なんだこれ超ポジティブ!ラスマンバイブレーション!イエーア!ポジティブ!
忘れかけてたフリーダム!九ちゃん(R.I.P)の「明日があるさ」が歌いたい気分だ!

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そんなこんなでゲストハウスの我が部屋、最初のうちは「贅沢すぎるなー」と思っていたが
良く見渡せば「この部屋であの値段とはイイ根性してやがるぜ」と皮肉を言わざるを得ない。


まずは窓。カーテンを勢い良く明けると、カギがぶっ壊れ、窓自体が閉まらず数センチの隙間。
ここは一階だぜ。泥棒さんいらっしゃいと言ってるようなもんじゃねーか。オヨヨ。
防護策として、刑務所よろしく極太の鉄格子が。窓の外では小汚い洗濯物がひらひら。景観最悪。
その洗濯物をえっちらおっちら死ぬまで運び続けるであろうオバハンと、たびたび目が合うので
うっかりオナニーも出来やしねぇ(最初からズリネタを持ってないが)不快指数53万。


次にユニットバス。まるでストレス飛ばすジェットバスには程遠く。
まぁホットシャワーが出るだけでもありがたい話だが、いかんせん水はけが非常に悪いため、
常にシンクにはテメーが洗い流した泥水が5cmほど溜まってドブのような状態。
さらに天井には謎のドでかい穴。ちょうど人が一人通れるぐらいなので不気味すぎる。
そこから雨漏りがあるのは想定内だが、その雨漏りがちょうどトイレに腰掛けて
下ろしたツンパの上にぽたぽたとドロップしてくる奇跡的なポジション。
ずどどどえやーっ!と一所懸命にビチクソ捻り出し終わり、フンフン鼻歌まじりで
勢い良くパンツを履くと、知らぬ間にテメェのパンツがぐっしょり湿っていて
「ひゃっ!ひゃっこい!」と吃驚仰天、阿鼻叫喚。


それから照明、クーラー、TVなどの電化製品のスイッチをOFFにしても10分後に勝手にONになる
と言うアンチエコなポルターガイスト現象もしばしば起こり、もう頭がおかしくなりそうだ。



その昔、ユーラシア大陸を横断した有吉氏(神)がインドで野宿している際に記した。

「昼間は凄まじい数のハエ、夜は凄まじい数の蚊がいる。
 これはノーベル賞ものの発見だと思うが、ハエは夜になると蚊に変身する」

と言う一文を読んだ当時小6のオレは「こいつぁ馬鹿だ」ゲラゲラ笑っていたのだが
あれから10年以上経ち、ここシェムリアップにて、あの言葉の意味がやっと分かった。
この場を借りて謝罪したい。スイマセン、アッ、イヤ、スイマスイマセン。

日中、屋台でメシを食ってると、どこからともなく、ひゃーぶんぶが集まってきやがるだぎゃ。
追っ払っても追っ払っても、オレの周囲1m以内をぶんぶんぶんぶん旋回し続けてくるので
イラちきてメシを食う気力も失せる。オレにはもうハエしか見えねぇ。ふざけやがって。
いっそ誰かが手榴弾でも投げ込んで来てくれないかと思うくらいだぜ。

そのくせ、あれだけ森の中をウロウロしてるのにカンスに食われてる箇所はほぼゼロ。
ダブル・エイチ・ワイ!なにゆえホワイ?

疑問を抱きながら、部屋に戻りベッドに横になって12インチの超チャイチーなテレビで
何を言ってるかさっぱり分からないカンボジア国営放送を眺めてると日も暮れだす。
するってぇと、昼間1匹も見当たらなかった蚊がどこからともなく(いや隙間だらけの窓からだ)
やってきては「血ぃ吸うたろか」と、うっとおしくまとわりつくので
最初は「あー、蚊がいるなぁ」なんつって余裕こいて叩き殺してたんだが…
あっ、余談だけど、ここカンボジアの蚊はどうも日本のヤブ蚊のようにすばしっこくない。
ヨタヨタと飛んでいる姿を見ると蚊にも国民性があるのかもしれない。なんてな。

とにかく1匹潰すと2匹見つけ2匹潰すと4匹見つけ4匹潰すと…ってWHAT A RAT RACE!
あぁ!なんたる、いたちごっこ!殺し合いの螺旋!

ドあたまにきて外に飛び出し、ゲストハウスの壁に貼り付いていたヤモリを数匹を強制連行。
我が部屋に監禁っつうか放し飼いにして蚊を食ってもらう。これでカンス対策はチリバツ。
やはりヤモリセンス抜群だ。ブラボー。

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とどのつまり、何が言いたいかっつーと、こんな中途半端に不快なゲストハウスでも
「まぁ次で失敗しなけりゃいいじゃない。人間だもの」とみつをライクなものの考え方で
ハッピーに過ごせるよ。ついでにこのツボを買うともっとハッピーになれるよ。ってそんな感じ。
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2008年10月03日

It's Oh So Quiet

夜明けのトイレにて「朝から嗅ぐナパームの臭いは最高だぜ!」言いながら陽気に発射。
ややっ!アッと驚くタメゴロー!この旅始まって以来のビチ糞。

なんか腹が痛くなるようなもん食ったかな?ピーピーキャンディーかな?色々思い出してみるも
逆にコレは安全!と念を押して言える食い物が、なに1つない事に気付く。だめだこりゃ。

まぁ、久しぶりに腹いっぱい食ったから、胃がびっくらこいたんだろーな。


バンコクまでバスで帰るっつう昨日の2人を見送る。バンコク到着は10時間後の予定らしい。
相変わらずタフだなー。でバンコクで1泊して帰国との事。そこはさすがに飛行機で。

「これ、良かったら使う?」
渡された1冊の本は『指さし会話帳カンボジア語編』コイツが後々ガチで役立つ。
ありがたい!もう二俣川の方向に足を向いて寝れない!ハハァー!
地面におでこをすりすりしてると一言付け加えられる。

「でも、日本に帰って来たら返してね」

ドキリ。返してね…返しに来てね…逢いに来てね…逢いたいね。恋が始まる予感。


なんだかM君の時といい、人を見送ってばっかりだなー。
これじゃlike a 関ちゃん。あいのりでモテないヤツみたいじゃねーか。
果たしてオレが帰る時は見送ってくれる人はいるんだろうか?
そんな事を考えて彼女達を乗せたバスに手を振った。バイチャバイチャ。


おままごとのような店(と呼べる代物ではない)で炭火焼のワッフルを売っていたので
朝飯と昼飯用に4つ購入。下痢してる事は目をつぶっておこう。だってウマそうなんだもん。
さっそく店のおばはんに先程の指さし会話帳片手に挨拶。
「チョ、チョムリアップ・スオ!(こんにちわ)」
「オォ、ハロー(こんにちわ)」
「………」
どーやら、ここ観光都市シェムリアップでは英語だけでも平気っぽい。


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午前9時。本日も時代遅れのオンボロに乗り込んで行くのさ。
隣を走るトゥクトゥクに乗っているのは欧米人の家族。ダコタ・ファニングを数億倍かわいくした
幼女(幼女って言うと卑猥だな)が手を振ってくれる。気分は上々!

アンコールのチケットカウンターを過ぎた辺りで、通学中の女学生4人(チャリ2ケツ×2台)が
キャッキャッ言いながらブドウのような果実を分け合ってる清々しい姿を100m前方に発見。
すぐさまフー「直ちに並走せよ!これは訓練ではない実戦だ!繰り返す、並走せよ!」と指令。
突如として並走を始めた目ん玉ギョロギョロのジャポネーゼに、女学生はギョッとしたものの
「それオレにも1つちょーだい!」と(もちろん日本語で)手を伸ばすと、みんなケラケラ笑って
その真夏の果実を2つ3つくれた。何の実だか知らねーけどウメー。あっ下痢してたんだった…


昨日もうエェっちゅう程見たアンコールワット、アンコールトムを通り過ぎる。
いやー、今日も観光客でイッパイだわ。昨日見て回れなかったタ・ソム、バンテアイ・グティ、
東メボン、プリア・カン、ニャック・ポアンと非メジャーな遺跡をひたすら見る。
見るが、もうどの遺跡がどれか憶えてねぇ。ただオリエンテーリングをこなしてるだけだったな。


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強烈な暑さが徐々に体力を奪っていく、そこに追い討ちをかけるように隣国の人民の理解しがたい
奇抜なファッションセンス、色彩感覚に思わず網膜剥離。アイヤー、原色使いすぎアルヨ。
加えて隣国の腐れ団体客による写真撮影時における「キムチー、キムチー」の大合唱に鼓膜破裂。

視覚と聴覚もやられて、オラにはもうハナクソをほじる力も残っちゃいねぇ。


死にそうな顔してE缶つうかペットボトル片手にヨタヨタとフーのバイクに戻れば
ヤツは雇い主の体調なんかつゆ知らず、バイタク仲間とWAになってニマニマいやらしい笑顔。
あっちの世界に飛んでんだったら是非ともオレもまぜて欲しい!
近づくと輪の中心には1台の携帯。しかもNOKIA製のけっこう高そうな。あれ?緑の五本指は?

「これ良く見てみろよ。キヒヒヒ…」

画面に映っていたのは、褐色の肌をした男女がベッドでマグワッてる動画。ウシッ!ウシッ!

「こっ!これは!おぉ!ギャハハハハ!イエー!」
「バカ!あんまり大声出すな!バレんだろーが!」
「バレるって、おめーら中学生じゃねーんだから」

しかし、カンボジアの大人をウハウハさせている動画は、ベッドの上から俯瞰で撮った引き画で
男女がちまちまヨロシクしてるだけで面白みに欠ける。お前らそれで満足してんのか?
カンボジアのドスケベ野郎共が、いつの日か世界に誇るHENTAI大国・日本に行き
イカレたアニメやエロゲーに触れて頂きたいと切に願った。ABCよりGだっ!

せっかくのお宝映像を見せて頂いたので、御礼にリングス若井のモノマネを披露。
ウヒャー!ヒャヒャヒャ!グベボゲグガガガ…グガッ…ヒーヒー。と嗚咽するぐらいの
大爆笑と拍手喝采を頂きました。やっぱ下ネタは世界共通ですべらんなー。
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2008年09月23日

ON THE STARRY NIGHT

たった1日でパワースポットを周り過ぎた。本来であれば五体投地しながらの巡礼だったのだが…

あぁ、五体投地ってのは早い話が水泳のスタートの要領で、まずは顎の引き両腕両膝を伸ばして
母なる大地にダイブ。即座に立ち上がり2、3歩進み再びダイブ。これを繰り返して聖地を目指す
と言うストレートエッジな修行方法っす。

朝一でスプライト片手に原付2ケツしてワットに向かう坊さんの姿を目撃してしまった日にゃ
わざわざ、そんなハードコアな事する気が失せる。前田文尊かよっ!とツッコミつつ
オレも坊さんに習ってバイクに2ケツで巡礼する事にした。アーメン。

五体投地系ストイックな仏教徒はインドやチベットまで行かないと居ないっぽいね。


話がそれた。そんなこんなで、シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマン、ガルーダ、マカラ、ナーガ、
ハヌマーン、カーラなどの神々たちから古代クメールエネルギーを存分に頂いたオレ。
例えるなら最長老に潜在能力を引き出してもらったクリリンのよう。朝一に奇跡の再会を
果たした彼女達との集合時間まで部屋でじっとしてるなんて無理な話。
無性に誰かにシャクティパットしてやりたくなったので、オールドマーケットのスレイナの元へ!

まだ18時半だっつーのに、店のほとんどがシャッターを降ろし始めてやがる。
こりゃスレイナ達も帰ってもーたかと、店の前まで行くとヤツらの店は開店休業状態で、
あの羽根でする蹴鞠のような遊びを近所の店番の友達とワーキャー大騒ぎしていた。
それ屋外でやるもんだろーよ!学校の廊下で軍手丸めて手打ち野球するぐらい危ねぇぞ!
土産を買いに来ていた他の観光客たちも「ワーオ、ここはデンジャラスだぜ」と吐き捨てて
この店がある通りを回避するようになっていった。

これではイカン!ここは大人のオレが注意しなくては!
「スレイナ、こんな狭いとこで遊んでたら危ないよ。ほら、客も怖がって店に来ないしさ。
オレも高校の頃そんな風に廊下で遊んでて何回ツボ割ったとことやら。まぁあれは小鳥系女子が
造ったやつだから別にいいんだけどね。一回川島ってヤンキーが『Zソードだ!』っつって
先端が尖ってるツボ振り回して折れた事もあってさー。懐かしいなー。それからシカダって…」
ありがたい説法を説いてる最中に、遮って返って来た言葉は

「マサキも一緒に遊ぶか?」

オレもまだまだ人に教えを説く程の霊的ステージアップは出来ていないようだ。
「モチのロン!」即答で交ぜてもらう。いや、交ぜてもらうんかーい!交ぜてもらうどころか
率先して通りすがりの観光客の男児を交ぜてやったり、テメェら足止めんじゃねーぞ!と
オシムサッカーを伝授してると、背後から「なにしてんの?」と呆れ声を掛けられ
振り返れば30分後に集合予定の2人。振り返れば奴がいる(名作!)
こりゃ丁度ええわ。今日はここまでにしようと勝ち逃げで彼女達と晩飯へ。


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ここシェムリアップには北朝鮮国営の平壌レストランと言うレストランがある。
あの有名な喜び組の美女軍団がウェイトレスとして働いたり踊ったり歌ったりしているらしく
まさに地上の楽園!偉大なる将軍様万歳!
しかし、せっかくの彼女達のカンボジア最終日に朝鮮料理とは如何なものか。
我々がペイした金が本国に送金されいずれミサイルとなって降ってくるかもしれん!
ただでさえパチンコで毟り取られてるのに!非国民!売国奴!とライトな考えは置いといて
単純にオレ朝鮮料理で好きなもん韓国海苔ぐらいだし(料理か?)ってわけで
彼女達が宿泊しているゲストハウス横のお勧めの食堂に落ち着く。

なんかカンボジアっぽいILLなもん食いたいよね。満場一致でカエルの唐揚げをリクエストするが
今の時期(乾季)はやってないと一蹴。他にオオカミと巨大ムカデの丸焼きのような孫悟空じみた
ILLなメニューは見当たらなかったため、チョイスは女性陣に任せる。

やっぱり女の子の方が食に関してはウルサイね。いやウルサイと言ったら語弊があるな。
何と言うか「食事も旅の醍醐味のひとつである!」みたいな感じ?みたいなぁ?感じぃ?
海原雄山には怒られるが、野郎って「腹いっぱいになる=おいしい」っつう野性的発想じゃん。
カツ丼にホイコーローとラーメンと牛乳がイイ例だ。旅の最中のオレはさらにそこから発展して
「別に安くて不味くなければ何でもいい。重要なのは『メシは食った』と言う記憶が残ることだ」
と言う哲学・マイフィロソフィーを確立。胃袋に何か入れば腹いっぱいにならんでもオッケー!
ちょっとぐらいの汚れ物ならば残さずに全部食べてやる!
結果、晩飯はチャーハンやぶっかけメシ以外のものを口にすることはホトンドなかった。
ひとりだと頼む量が難しいんだよな。オカズ3つも頼んどいて残しちゃうのももったいないしさ。

しかし!今回はさすが女性のチョイスと言うべきか。肉、魚、野菜とバランス良くテーブルに並ぶ
おぉ、こんな賑やかなテーブル久しぶりや。おまけに食後のフルーツまで出てくる有様。
再会を祝して我々は大いに喰らい語らいビールを流し込んだ。
心地よく酔っぱらってアンコールの物売りのモノマネ合戦。具体的には以下の通り。

「サー、モト!バイク!」
「マダム!ゴハーン!」
「オニイサーン!パイナポー!ワンダラー!」
「オネエサーン!水ヤスイ!」
「エハガキ10マイイチドル!」

定番中の定番チューンはこんなもんかな。野郎限定では微睡んだ目の邪悪なお兄さんからの
「ミスタ、チョメチョメ安イヨ。オンナ、オンナ。ゲヒャゲヒャゲヒャグベベベ」とか
「サー、ハッシシ。ハッパ、ハッパ。オボボボボロラララ」と言うの香ばしいのもある。


食後の運動と称して海賊盤CD/DVDショップを覗けば、ハリウッド映画に紛れて
ドラゴンボールの劇場版全17作品をDVDに6枚に収めたガイキチパックが25ドルで販売中。
コレ正規盤だと完全限定でDVD8枚組5万円なんだけどな。1/20の値段で買えちゃうのか。
でもリージョンコードとか何も書いてないし、良く見たらパッケージに書かれてる日本語も
「レンタル」が「しソタル」になってたりとちょっとおかしいな…うーむ。これは臭い。
散々悩んだ結果、25ドル賭けるのはちょっと無謀と判断して購入を断念!
他にも大島渚BOXやら岡本喜八BOXなど、どこのどいつのチョイスか知らんが渋すぎる品揃え。
シェムリアップまで来て、一体誰が買うんだろうか?もしかしてオレがその大役だった?


デザート食おうぜ!と飛び込んだ屋台で颯爽とミックスフルーツシェイクを注文。
まぜまぜよー、ミックスジュース。呑気にグレチキ歌って待つこと1分。
おばはんが持って来たシェイクからは有り得ない異臭。なんだこのババァ、バクテリアンか?
おもむろに一口飲んで「ウゲェェーッ!」画太郎先生の嘔吐シーンばりのリアクション。
ババァ、何入れやがった!キッチンの三角コーナーか?いや屋台にキッチンなんか付いてねぇ。

「おばはん、これって何のフルーツ入ってんの?」
「何って、あーた、バナーナとぉ〜」
「はいはい。バナナね」
「マンゴーと〜」
「オゥ、マンゴー」
「アッポー」
「リンゴね。イェー」
「あとドリアン」
「!?…ワ、ワッツ?」
「だからドリアン!これこれ!」
「クサッ!そんなもん近づけんじゃねーよ!オエーッ!」
「ブヒャヒャヒャヒャ!ヒエーッ!」

正義のラジオじゃないんだから、ドリアンなんか入れんじゃねーよ!くそったれ!
大体全然ミックスされてねぇっつーの!バナナ+マンゴー+リンゴ<ドリアンじゃねーか!
さすがは毒ガス王子じゃなかったフルーツの王様だ。

散々文句言いながらも(もちろん日本語で)これを飲み干して閉口。
口の中に広がる生ゴミオイニー。ギャルの前だって言うのに。いっそ殺してくれ。
絶望してる所に、ふと目に入る屋台の片隅でおっさんがずるずる食っていたタマゴ。
むむっ!懐かしのあのホビロンじゃないか!
隣席の兄ちゃんにスチャダランゲージ〜質問:アレは何だ?〜
「アレはあれ!ポンティアコンだ!」ってな具合で、良く分からんが多分アレなので
屋台のおばはんから1つ購入。あのエイリアンもどきと久しぶりにご対面!
ホーチミンのそれより育っていたらしくアヒル一歩手前。
羽根生えとるし、クチバシあるやん。お構いましにぐしゃぐしゃに掻き混ぜてパクッ。
う、うまーい!テーッテッテレー!(ねるねるね)でも頭蓋骨が硬い!

ポンティアコン、どーやらスッポンや秋Nasと同じように精力剤の一種でもあるようで、
先程のおっさんは今からピンクに突撃するのか1人で3つも平らげてビンビンでした。
イルポコティーノ。


隣席の兄ちゃんは気分が良くなったらしく、英語でベラベラ話しかけてくる。
豪州留学経験がある2人は言わずもがなさベラベラなので大いに盛り上がってる模様。
こちとら英語はHamaguCHtレベル。空気読んでふむふむ頷いてるが、ちんぷんかんぷん。
切れたナイフaka出川てちゃん風に言うならば「ごめん、何言ってるか全然分かんない」

やはり言葉の壁はデカい。コミュニケーションブレイクダウン!

通訳してもらうと「オレはバーストリートにあるメキシコ料理屋の店員だ!
明後日のサタデーナイトに飲みに来いよ!マルガリータとタコス1ドルにしてやるぜ!
俺とお前は友達だ!お前のものは俺のもの!フンガー!」となかなかのマイトガイ。
サンキュー!ルチャ・リブレ!イル・マリアッチ!


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「おい、切符買っとけよ」
「切符?」
「明日帰るんだろ?」
「ドチビがっ!」

明朝バスでバンコクへ発つってことで日付が変わる頃に
上記の一連の儀式も済まして(既に切符は持っていたが)彼女達とも解散。解けて散る。

ゲストハウスに戻ると、従業員のみんなは修学旅行気分でロビーに布団引いて雑魚寝。

「お休みのとこ大変申し訳ない。フロントに預けてたオレの部屋の鍵は?」
「誰だか知らねぇが、あすこのカウンターの上に置いてあるから、勝手に持って行け」

セキュリティもあったもんじゃねーな。無論、セコムなんぞ入ってるハズもない。
誰か1人はパン!茶!宿直してろよ!
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2008年09月17日

YOU BARK,WE BITE.

時間も気にせずハンモックに寝そべって竹笛を執拗に奏でる。
そんなフリージャズに魅了されてかは知らんが、ブレスレット売りの少女が近寄って来る。
まったくこの国のガキ共はどいつもこいつもよく働いてるなー。
「オレは母ちゃんの奴隷じゃないっつーの!」なんてヤツが1人ぐらい居ても良さそうだけど。

「チップくれよ、チップ」
およそ旅行者から発せられる言葉とは思えないが、少女にこう言って右手を差し伸べると
少女はキヒキヒ笑って商売道具のブレスレットを1つ、伸ばしたオレの右腕に装着してくれ
「プレゼントフォーユー」とはにかんでみせた。

こう書くと“アジアを旅する青年が貧困にもめげずに懸命に生きる少女と出会う”とか
なんつうかハートフルドラマの1シーンのようで、ほんわかした気持ちになるのだが、
現実はそう甘くはない。以下はその続きの会話である。

オレ「サンキュー!」
少女「ソレ、プレゼント。モウ1ツ買ウ」
オレ「ん?」
少女「ソレ、プレゼント。アナタ、モウ1ツ買ウ」
オレ「あぁ?何を言う!早見優!何で買わなきゃいけねーんだよ!」
少女「アナタ、モウ1ツ買ウ。1ツ1ドル」
オレ「こんなもん1ドルもしねーだろ!」
少女「オッケー!2ツで1ドル!」
オレ「いらない!いーらーなーいっ!これ1つは貰うけどね」
少女「オッケー!3ツで1ドル!」
オレ「これ1つで充分だよ!あっち行け!しっしっ!」
少女「オッケー!5ツで1ド…10コで1ドル!!」
オレ「うるせぇ!ぶっ殺すぞ!」

ガキの頃から口喧嘩じゃ負け知らず、身の程知らずのカスを蹴散らす。
しっかし、1つ1ドルだったブレスレットが30秒後には10個で1ドルまでなるとは…
最初どんだけボったくろうとしてたんだよ!ガキだからと言って油断してはいけないのだっ!

隣で鼻ちょうちんを膨らましてたフーを叩き起こし、バイクに乗って逃走のファンク。


トノマン、チャウ・サイ・テボーダ、タ・ケウ、3つの遺跡をさらりと見て周り
ワット、バイヨンに続くアンコール三大名所の1つに数えられる(かどうか知らん)
タ・プロームに到着。

ちょっとアンコールに興味ある人なら、っていねぇか。
崩壊寸前の遺跡にガジュマルの巨木が巻き付き、岩vs木の異種格闘技無制限一本勝負が
繰り広げられている1シーンを見た事は無いだろうか?あれです、あれ。ってねぇか?
あとトゥームレイダーっつう映画のロケ地になったとかでワールドフェイマスみたい。

とにかくさ、スゲーんだよ。摩訶不思議アドベンチャー度高し!
オゥオゥオゥ!グリーンジャイアント!なんて口ずさむのも忘れるほど圧巻。
ターレスさん、地球でも神精樹は順調に育ってます!(DBZ映画「地球丸ごと超決戦」より)


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つつみ込むように…なんて悠長なこと歌ってらんねぇ!
もうこれは浸食〜ルーズコントロール〜だぜ。

お腹いっぱいになるまで、この自然の猛威をぽっけらかーんと眺めて、
フーが先回りして待っている出口に向かう。遺跡内部をあっちゃこっちゃ駆け巡ったせいで
方向感覚は完全に崩壊。出口らしき方向にずんずん進んで行くと、そこには入る時に出会った
不協和音。即ち、地雷で四肢や五感のどれかを失った人達で結成された演奏中の民族音楽楽団の姿
あぁ、間違えて入り口に戻って来てるわ…。
入り口から出て、タ・プロームを囲うように作られた道路をトボトボと2キロほど歩くハメに。
こんなとこ歩いてるヤツなんか1人もいねぇ。
トゥクトゥクやバイタクの運転手達が「こいつ何で歩いてんだ?バカじゃね?」と言わんばかりの
ニヤケ顔をくれて猛スピードで追い抜いて行く。くそったれ!
まぁ歩くスピードじゃないと見れないモノだってあるよな。と自らに言い聞かせるも
周囲を見渡せば退屈な赤土とコンクリの道路と森があるだけ。キムンカムイでも出てきてほしーぜ

へとへとになりつつも出口で「まだかー、いまかー」と待つフーと無事に合流。
「何してんだ?なんで出口から来なかったんだ?」
「いやぁ迷っちまってさー。タハハハ…」
「ふーん。じゃあ帰ろうか」
お前、もうちょっと興味持てよ!話膨らませろよ!ちなみにこの会話中も物売りのガキ共に
「ミスタ、ワンダラー」と包囲されされてるが、ヤツらにはシカトを決め込むのが一番有効かと。
耳ヲ貸サナイベキ!とゆーか、もう相手する体力もないよ。like a 体力の限界千代の富士。

時計を見ればアンコール遺跡のクローズの時間である18時30分が近づいている。
24時間オープンしてりゃいいのに。まぁ樹海の中で電灯なんて無いから危険極まりないけど。
他の観光客と同じようにシェムリアップの街に戻る。遺跡見学1日目これにて終了!



世界各国がアンコール遺跡の修復をしていると記したが、
先程のタ・プロームの修復を受け持っているのがインドである。ナマステー。
まずはこの巨木たちを根こそぎぶった切ろうぜ。ヘイヘイホー。と与作り(ヨサクり)たいとこが
ちょっと待ったぁ!流石は「0の概念」を発見した国。オツムが良いインド人は気付いた。

「この木が崩れそうな遺跡支えてるんじゃね?切ったら、もっと崩壊すんじゃね?」

まさに、大〜どんでん返し!
ってことで未だに修復工事の方針は決定しておらず、いじっても大丈夫そうな箇所から
ちょぼちょぼと(って言うと失礼か)修復してる模様。

まぁ、この巨木全部無くなったら、ぶっちゃけ魅力半減しそう。
かと言って放っておいたら、そのうち大海嘯が起きて崩壊しちまうだろうし…。
知恵を絞れインド人達よ!ゼロを発見したように、何か画期的な方法を発見してくれぃ!


ついでにバイヨンを修復したのは我が祖国日本ね。
あんな馬鹿デカい遺跡を修復するなんて凄まじいなー、そんじょそこらのプラモを作るとは
ワケが違う!3000ピースのパズルより遥かに難しいんだぜ。なんて感心してたら

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意外とパーツ余ってんのね。
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2008年09月06日

Across The Universe

夏の間サボタージュしすぎた!
9月はあまり働かないんで、がしがし書きたい気分ス!あくまで気分!



ここらへんから遺跡の名前がジャンジャンバリバリ出てくるが付いて来て下さい。フォロミー!

と、その前に、さらりと歴史のお勉強です。

約1200年前、当時のクメール朝(現カンボジア)の王様がここアンコールを王都に決定。
周辺にヒンドゥー教寺院などをばりばり建設。その後、スールヤヴァルマン二世っつう王様が
その集大成となるアンコールワットを建設。わーいわーい。拝もう拝もう。
で、隣国チャンパ(現ベトナム)との仁義なき戦いを繰り返し、最終的にチャンパを征服。
よっしゃよっしゃ、じゃあ次にデカい街作ろうぜ!ってなワケで即位したジャヤヴァルマン七世が
アンコールワットの隣にどどーんと周囲3kmを堀と城壁に囲まれた都城アンコールトムを完成。
その内部にテメーの王宮やら寺院を建設、地方への街道と宿場、病院の建設と国づくりを進めて
クメール大帝国を築き上げるも、隣国シャム(現タイ)との頂上決戦によって陥落。ギャース!
以後400年程この建築物群はジャングルの中に放置されてたのだ。

で、再発見ものの400年間の風雨でボロボロ。おまけに内戦時にはポル・ポト派がここを占拠して
さらにボロボロ。内戦終結後、崩壊寸前のこの遺跡群を世界各国の援助で現在も修復中と。

歴史を強引に紐解くとこんな感じか?歴史にはロマンがあるぜ!


オーケー。日本で例えるなら、アンコールワットがあのデカい大仏がある東大寺。
アンコールトムが710(なんと)大きな平城京ってことだ。分かりやすいだろう?


即ちカンボジアに鎮座されている遺跡はアンコールワット以外にも諸々あるみたい。
つまり世界遺産には「アンコールワット」としてではなく「アンコール遺跡群」と登録されてる。
オレもいざ巡礼に参るぜ!と誓い、地球の歩き方を読むまでは知らんかったんだけどさ。
これから向かうのがそのひとつ、アンコールトム。


煩悩の数108体の神様の像が並ぶ橋を渡る。「じゃあオレはこの食堂で休んでるから」
アンコールワットの時と同じようにフーに入り口で蹴落としてもらう。
見渡せば、城壁に囲まれただだっ広い平地の内側にいくつもの遺跡が散らばって鎮座ましまし。
バイヨン、ライ王のテラス、象のテラス、バプーオン、ピミアナカス、プリア・パリライetc…。

お日様はすでに南中。こりゃ油断してっと死ぬぞ。デストロイバビロン!
小宇宙・バイヨンに潜入!ここは観世菩薩像っつう京唄子そっくりのデカい顔(超バチ当たり)が
前後左右の4面に彫られた塔がぼんがぼんがと建てられてる仏教寺院。ありがたやー。
うーむ、このデカい微笑。何だか全てを見透かされてるような気分。あぁこの人は山だ。

内戦中に宗教弾圧の一環であれだけ仏像の首をぶった切ってきたポル・ポト派が
この土田級にデカい顔を破壊せんかったのも、そう思ったからなんだろうか。


昼休憩と称し、王様が象に乗る為だけのゴージャスなテラスでパンを1つ頬張る。
壁には神様やらゾウさんのレリーフがびっしり。眼下には「勝利の門」と呼ばれる門への1本道。
戦に勝った兵士達がこの門を通り凱旋帰国、そして王様がこのテラスでそれを迎えたのである。
そんな由緒正しきテラスで横になってチルアウトしようにも、直射日光を浴び続けたテラスの表面温度は期待通り殺人級。うっかり横になるものなら皮膚がくっ付いて、お笑いウルトラクイズの
名作とりもちプロレスのようになっていたかもしれん。テリブルテリブル。


持参したペットボトルの水も残り僅か。ハッハハッハと犬畜生のように舌を出して悶えてる
オレの姿を発見した遥か彼方の売店のおばば達が「オニイサーン!冷タイ水アルヨー!」と叫ぶ。
「アイハーブ!オーレディー!もう持ってるよー!」返事すると
「ノー!ノー!モウ1本!」
まさかそんな切り返されるとは…そのしたたかさに負けて1本購入。
おばば、上客だと勘違いしたのか、してやったり顔で「ゴ飯モ食ベル?」調子のんな!


「頂上で蛇が化けた美女と王様が一夜を共にする為の神殿」と何とも艶やかな伝説が残る
空中楼閣・ピミアナカスの頂上への道は傾斜70度の階段。
「危険!危険!パン危険!」と書かれた看板なんざOUT OF 眼中。
約10cmしかない足場はつるっつるの岩。さらに上に砂が積もりエンタの神様級にだだ滑り状態。
わっせわっせと登って行く、階下では一休みしていた掃除のおばば達がカンボジア語で
「あんた危ねーだよ。おっ死ってもわしら知らんでよー(推測)」と大騒ぎ。
辿り着いた頂上で待ち構えていたのは、美女ではなく、もちろん掃除のおばば。
「危ないから登っちゃイカンよ。向こうの階段から降りなさい」みたいな事を諭され
登って来た階段の裏側に新しく設置された観光客用の木製の階段を滑り落ちる。

しかし、蛇とセツクスする為にあんなに急勾配な階段登るなんて王様も大変だったろうな。
今だったら電話1本で済むのにね。

心配してくれたおばはん達に御礼を言うとみんな手を振ってくれた。タヨアラー。


とにかく直射日光が尋常じゃない、フーがハンモックで昼寝していた食堂にエスケープ。
同じくハンモックを借りて横になっていると、わらわらと集まりだす売り子のガキ共。
その中に一心不乱にピョロピョロピョロロロロロ〜と竹笛を吹く小僧が1人。
お前この炎天下の中そんな頑張って吹いたら血管ぶちぎれっぞ。大丈夫か?
そう言えば、日本を出てくる際に松田が「オレはミュージシャンだから、楽器を買って来てくれ」
とかなんとか抜かしてたな。果たしてパンクバンドに竹笛が必要かはどーかはさておき、小僧に
「パンクかつタイトなブルースを奏でるヤツをくれ」とムチャな要求。
値切り抗戦の結果、違う種類の2本の竹笛を1ドルでゲット。(それでもボられてる)

吹いても吹いても「フヒー」とか「パス〜」と脱力系サウンドしか出せないでいると
さっきまで小僧がピロピロ吹いてた唾液まみれの笛と交換してくれた。
Oh!嬉し恥ずかし間接キッス!吹くと「ブプッスゥ〜」と超絶的にお下品なサウンド。
全然タイトじゃないじゃん。これはおならじゃないのよ。空気が入っただけ。と訴えるも
小僧は「ベリーグッド!ベリーグッド!」の一点張り。なんて馬鹿な会話なんだ…


その昔、タモリのトランペットに関しては以下のように評価されていたと聞く。
マイルスデイビスのラッパは泣いている。タモリのラッパは笑っている。

対して、カンボジアの笛(ラッパでもねぇ)は妙に肛門がムズかゆくなるのであった。

まぁいいや。新しいブルースだ。ぶぶぶぶぶ。プッスゥ〜。


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2008年08月18日

What a Wonderful World

いよいよ念願の聖地巡礼ってなワケで朝一で禊をする。
と言っても、赤フンドシで滝に打たれるワケにもいかないので、シャワーを頭から浴びて
「えぇい!えい!えい!ちょえー!エロイムエッサイムエロイムエッサイム…」と
それっぽく心身を清めた後に1度も履いていない新品のツンパを履いた。フレッシュ!


無駄に早起きした結果、禊を終わらせてもフーが迎えにくるまでまだ2時間もありやがる。
恩師の教え「早起きは1食の損」とは、まったくこれそのとおりだなぁ。グーグー唸る胃袋に負け
渋々、朝食を取る為に街に繰り出す。まぁ腹が減っては参拝も出来ぬ。
せっかくなので、日本にいた時から「要チェックや」と思っていたチェックしといた、
写真家・一ノ瀬泰造が通っていたバンテアイスレイっつうレストランまで30分程歩いて行く。
その途中、昨日フーに連れて行くよう指示した有名な日本人宿を発見。要チェックや。
確かにこりゃオールドマーケットから遠いですね、田岡さん。いや、フーさん。

寝起き直後なんてアゴを上下するのもめんどくさい(30分も歩いてよう言うわ)
朝メシは飲み物だけで済まそうとするが「ダメだ、そこのモーニングセットから1つ選べ」と
店員に怒られ、しょーがないので1番安いパンとオムレツのセットをむさぼり食った。
隣席のおっさんに「それウマイ?」と尋ねると「まじやべぇから飲んでみろ」と
激しく薦めてきたクランベリージュースは確かにまじやばかったが、甘過ぎて余計に咽が乾く。

店内の片隅に色褪せた「地雷を踏んだらサヨウナラ」のポスターが萎れていた。


ゲストハウスへ戻る途中、デカいホテルの前で客待ち中のトゥクトゥクのドライバー達が
WAになってバドミントンの羽根のようなヤツで蹴鞠をして遊んでるのを眺めていると
「お前もそんなとこでボサっと見てないで入れよ!自分チームやん!」と誘ってくれたので
ありがたくまぜてもらう。友達の輪!

言葉もロクに通じないチームメイト達とこのカンボジア式セパタクローで汗を流す。
調子こいてバイシクルシュートを放つが、羽根は遥か頭上を越え青空に大きく放物線を描いた後
ホテルの屋根に乗っかってしまう。しまった。こりゃ怒られると冷や汗が吹き出すが
みんなゲラゲラ笑って「しょーがねーな、これでフィニッシュだ!また明日やろうぜ!」
イイ奴らで助かった。ついでに誰一人として「乗れ」と誘って来なかったのも気持ちがイイ。
ECDのシェムリアップっていい街だなぁ。


昼飯用のパンを買いにパン屋に行くと、見覚えのあるシルエット2つ。まばたき1つ。
アイヤー!ホーチミンで別れた2人じゃないか!ア、アンビリーバブルやぁ!
奇跡だ!本当に会えた!(耳すまサムプリング(2回目))

「探すのを辞めた時に見つかる事も良くある話で」とは陽水もニクい事言ったもんだ。
「あぁ!あの時の!」と like a 曲がり角でぶつかった相手が転校生で隣の席になる漫画の
リアクションを互いに交わし、再会を喜び合う(2人も喜んでたハズ)

「どーだった?プノンペンは?」と聞かれ
「おっかなくて、日本人が恋しくなって、あなた達を探し求めてココまで来た」
そんなダセー事は口が裂けても言えるわっきゃない。ワッキャナイドゥ。
「2日で街の頂点まで登りつめてやったよ」
適当な嘘をついてその場を切り抜けて誰一人傷つけない日曜日よりの使者になる。

どうやら彼女達は今日までシェムリアップに滞在、明日にはバンコクに出発する模様。
なんともギリギリのタイミングだろうか。これもワタクシの日頃の行いが良いからであろう。
「じゃあ、またメシでも」と約束して、彼女達はレンタサイクルで颯爽とアンコールワットへ。
タフだな(竜)

まったくもって朝っぱらから調子がいいぜ。グッドモーニング。
イヤな事と言えばオムレツにニンジンが入ってたぐらいだぜ。バッドフィーリング。



この調子のままブロロロローンとフーに原付をかっ飛ばしてもらい、ゴキゲンだっぜー。
なんちゃらロイヤルだとか、グランドなんちゃらだとかか言うカイデーな最高級ホテル群が
国道沿いを覆い尽くす。なんじゃこりゃ別世界だな。フーの説明によれば
「ここは1泊300ドルぐらいかな?お前にゃ到底無理だろ。だはははは。コイツは傑作だ」
まったくもって雇い主に対して失礼極まりない野郎だが、実際当たってるから文句も言えず。
所詮オレが行けるロイヤルなんてロイヤルホストぐらいか。まったくこんな所に泊まってる
ブルジョア達なんざ、みんな財産没収してやりたいぜ。ってポルポト的発想。

そのブルジョアジーホテル群を抜けると、道路の両側にさらに広大な土地が広がる。
こりゃ、とてつもねぇ。ここと比べたらさっきのホテル群なんかチャイチーだぜ。
ここはなんてホテルだ?あれか?ヒルトンだろ?フーに尋ねると
「お前は貧乏な上に馬鹿だから教えてやるが、ここはスイス人のドクターが建てた病院だ。
 しかも子供はタダなんだぜ。まったくもって、ありがたいぜ」とのこと。
うーむ、まったくブルジョアにも立派な人がいるもんだ。素晴らしいじゃあーりませんか。
オレも貧乏で馬鹿じゃなかったら、こうして世のため人のためになりたいもんだ。
「なんでお前ら映像でメシ食おうとしてんの?お前らが医者になった方が世の役に立つのに」
専門の講師の方に酒の席でされたお説教を思い出した。来世で頑張ります。



「そんじゃ好きなだけ拝んで来い。オレはここらへんで待ってるから」
アンコールワットの入り口でフーのバイクから蹴落としてもらう。
どうやら、ちゃんとしたガイド以外は遺跡内には入れない模様。まぁ1人で見た方が
気を使わなくていいからありがたいわ。遺跡の説明なんざ、ガイドブックで充分だし、
いざとなれば、そこら中にわさわさいる日本人観光客の団体にまぎれりゃオッケーよ。


こうして、日本を発ってから7日目の2月28日午前9時25分頃(現地時間)
長年の夢であったアンコールワットの入り口に立つ。勃つ。そりゃ勃つわ。

ここに立つことを夢見たのはいつ頃からだろうか。そう、あれはまだオレがガキの頃…。
1人ではち切れんばかりに膨張した股間を押さえ、過去の記憶を呼び覚ましていると
隣から「コンニチワ。チケット見セテクダシャイ」絶妙のタイミング(ブラックビスケッツ)で
係員が声をかけてくる。なんでなんでなんで?どんないいことだって間が悪いとカチンとくるぜ
まったくムードもあったもんじゃない。しおしおのぱーだよ。


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こちら左側が修復以前、右側が日本の石工さんが修復したらしいっす。仕事完璧過ぎ。
それにしても観光客多いなー。

で、これはまだアンコールワットをぐるりと囲うお堀に掛かっている橋の袂に着いただけ。
言うなれば神社の階段みたいなもんか?こんな所にずっと立ち止まっていても意味プー。
さささーっと観光客の間をすり抜ける。ドリブルこそがチビの生きる道だ。

やーい、着いた着いた、こりゃスゲェ、さっそく拝み倒すか。と入り口に鎮座されていた
ヴィシュヌ神と言う神様のデカイ像に驚いていたが、どうやら、ここも本殿ではなく西塔門と言う
単なる門。単なる玄関。ヴィシュヌ神像も、よく寺の門に立っている阿修羅像的なものか?

そこからさらに炎天下の中の参道を進み(死ぬぞ)ようやくその全貌が陽炎のように目の前に。神。


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プギャー!まさかの逆光!西に向いて建っているとはつゆ知らず!


ようやく踏み込んだ本殿、この瞬間をオレの稚拙な文章で表現するのは不可能に近い。
人間、本当に感動したときは「おぉ…」ぽつりと一言発した後は無言になるんだな。
ただただ涙を堪えて、鳥肌をさするしかない。周りの観光客達のガヤも一切耳に入ってこない。
嬉しくて、嬉しくて、言葉にできない。らーらーらーらーららー。オフコース!(2つの意味で)


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ひとまず座禅を組んで宇宙と交信。空からの力!アンコールパワーを全身全霊で受け止める。
昔、電話で「宇宙パワー」を送ってもらうってあったよね。いや!シャクティパットとかじゃなくて!


ここからはもう、飛び出し気味のオレの眼球をさらにマブタより飛び出させ、まばたき禁止!


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2時間近くかけて隅から隅までくまなく見て回る。
1階回廊の壁一面にびっしりと彫られたレリーフは「乳海攪拌」と言う天地創造神話だったりで
良く理解出来なかったが、まぁ、よくこんなにも彫ったなー。狂気すら感じるぜ。


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残念ながら第三回廊は修復工事中のため U Can't Touch This!遣唐使です!

参道脇の池でカエル取りをしていたガキ共と戯れて、いっぱーい、腹いっぱい、もう一杯!
続いてはアンコールワット(寺院)から数km離れた遺跡アンコール・トム(都市)に向かう。

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2008年08月05日

Mighty Shine,Mighty Rhythm

プノンバケンの頂上へのハイキングヲーキングの途中で、中年の日本人観光団体客と出会う。
こんちわーと話しかけるも、やはり中年の体力では会話しながらの山登りはキツいのか。
「ふむふむ」頷いてるだけの人のいい中年達に向かって止まらんトーク・ライク・K・徹子!
これまでの道中のあんな事やこんな事を喋くり倒すと、かなりスッキリした事に気付いた。
母国語だけで会話出来ないのって結構ストレスたまるのね。たった2日ぶりだけど。


やはり綺麗な夕陽を願う気持ちは万国共通。
頂上は世界各国からの夕陽待ちの観光客だらけ、空席を除けばほぼ満員状態!


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席詰めぃ!指詰めぃ!

頂上の寺院遺跡には、びしびしと銃弾らしきの跡が今も多く残っていた。
1時間程、西の空をニラみ夕陽が沈むのを待つが、この日は雲がかかってしまい夕陽は見れず。
まぁしょうがない。まだまだ見れるチャンスはあるだろう。日はまたのぼりくりかえす!
他の観光客たちもぱらぱらと帰り始めたので、オレも帰ろうかと、ふと反対側の東の空を見ると
眼下に広がる広大な樹海の中にうっすらと浮かぶアンコールワットの姿。


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こいつぁ夢か幻か!産まれてこのかた、こんな神々しいものは見たトキねえ!

Standing Stillでしかと瞼と35mmフィルムに焼き付ける。全身の毛と言う毛が逆立つ。
半開きのクチは開いたまま。目頭が熱くなる。瞳は空を吸い込んで涙の色は水色に!
ちょっと見れただけでこんなんじゃあ、実際にその場に足を踏み入れたらゲロ吐いて
ぶっ倒れるかもしれねーな。明日はどーなることやら。

グサリと心の裏側の奥の方に突き刺さったこの瞬間を一生忘れん。



「あすこのガソリンスタンドを右に曲がったら銀行がある、それを左に行って5分ぐらい歩けば
オールドマーケットに着くから土産はそこで買いな。んじゃ、明日の9時に迎えにくるわ」

ゲストハウス前で、一方的に運転手の契約を済ませてフーは彼方へ走り去る。
これと言って目的はないが、言われた通りにオールドマーケットを目指してみることに。
行ってみれば、この街の大まかな雰囲気も掴めるだろう。

道路にはバイクが溢れているが、SCRAMBLING ROCK'N'ROLLと言わんばかりのホーチミンの
交通状況に比べるとかなりのどかなもんだ。ただ砂埃がすげーな。
バイタクやトゥクトゥクのおっさん達はプノンペンのそれと違い「乗れ!乗れ!」と五月蝿い。
しかし「すぐそこだから」とあしらうと「じゃあまたね」としつこくなくて好感が持てる。
また至る所にいる屋台のおばはん達も「買え!買え!」と喧しくて、愛すべき存在である。

何つうか、みんな観光客慣れしているんだろうなー。


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オールドマーケットは、今まで見てきた市場に比べると小じんまりしていた。
「ひやかしなら殺す」「スキあればバッグを盗む」と言うような殺気も立っていないので
特に用事もないオレも「ハァイ」なんて声掛けながらあっちゃこっちゃの店に顔を出す。

「うへーっ!」と発酵させた魚の強烈な匂いに堪らなくなり、逃げ込んだ1軒の土産物屋の
おばはんが繰り出す「Tシャツ買って買って」攻撃(口撃?)をデンプシーロールでかわしてると
店の奥でキラリと光るあのタイパンツらしき物体を発見!
「ねぇねぇ、おばはん、Tシャツはいらんけどさ、アレなに?タイパンツじゃね?」
「こりゃ、あんたカンボジアンパンツだよ」
タイだろうがカンボジアだろうが世田谷だろうがドコでもいいよ。
もっとないか尋ねると、何故か隣の店からタイパンツもといカンボジアンパンツの束を
若い娘がわっせわっせと持って来てくれて、好きなのを選べと言う。うほほーい。
吟味した結果、我がANIに頼まれた分、そして自分で履く分の2枚を購入することに。
本当は折られたモップの分も欲しかったが、モップはテメーが!と思われるので止めといた。

「おばはん、この2枚包んでくんろ。1枚いくらだい?」
「1枚5ドルだよ」
「おいおい!冗談はよしこちゃんだぜ!」
「じゃあ4ドルにしといてあげるわ」
「オッケー、オッケー、2枚で4ドルだよね?」
「お兄さんウマイね。でも1枚4ドルだよ」

にこやかな雰囲気で行われる値下げ交渉が予想以上にオモロく、長引かせるために
ワザと無謀な値段を持ちかけたり、相手を褒めたり、まったく関係ない話をしたり。
交渉が決裂して帰るフリをすると、先程の若い娘が寄って来て出口を塞ぐ。
「2枚で4ドルだよな!なっ!なっ!なっ!」とヒルマンスタイルで肩を叩くと
「あっ!触った!今ので1ドルね!」
むぅ。この娘、なかなかやるじゃねーか。

最終的には2枚4ドルで購入。店を出る際に娘の肩を4回叩いた。
娘は「?」と言う顔をしていたので「料金分だ」と言うとけらけら笑った。

この出会いこそ、これからのシェムリアップでの滞在に、
いや、もっと言うとオレとカンボジアとの付き合いに多大なる影響を与える事になる
若い娘、即ちスレイナとの出会いであった。邂逅!MajiでKoiする5日前!


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小腹が減ったので、道端の屋台でクレープをつまむ。
ここのおっさんがかわいそうに、買いに来る客に「あんた何処から来た?」と聞かないと
死ぬ病気らしく、注文したクレープなんかそっちのけでオレを含めて客全員に聞いて回り、
日本、オーストラリア、台湾、インドネシア…ひとしきり答えを聞いた後、満足げに一言。

「イッツ・インターナショナル!」

なんじゃそりゃ!そんなことより早くクレープ焼けよ!
それにしてもこの親父ノリノリである。



どーやらオレに取り憑いてるカルマによると、オレは目指してる店には入れないらしい。

アホのひとつ覚えで晩飯にチャーハンを喰らった後「バーストリート」っつう通称の
小洒落たバーやレストランが立ち並ぶ一角にて、プノンペンでお世話になった
あのハッピーハーブピザの看板を発見!おぉ!またしても邂逅!と興奮気味に即座に入店。
ついに振り切ったかにみえてもカルマ特別委員会は追いかけてくる。
店員が持って来たメニューを受け取る、そこには「ハッピーピザサービス」の文字が。
まさか、ここでも1軒隣の店に間違えて入るとは思わなかったぜ。

ハッピーハーブピザ横のハッピーピザサービスにて(えぇい!まどろっこしい!)
飲み干したビールでホロ酔い。バーストリートの路上で痛快ウキウキ通りを唄ってると
どこからともなく聞こえてくる「君の瞳に恋してる」と拍手喝采。
手の鳴る方へ行ってみると、1軒のカイデーなバー。生ドンバで繰り広げられる、
クール&ザ・ギャング、KC、アース、スライやらの往年のダンクラのオンパレード!
こんな所で聞けるなんて思わなんだよ。つい魔が差してビール1本(1ドル)注文。
アイムインダムードフォーダンスフロア!夜には星と音楽を!
同じ頃、日本でも隆三が同じような選曲でPRIVATE STOCKをロックしてんだろうな。
きっとみんなでワーキャー喚いて踊ってんだろうな。そんなブギーナイトを想像して、
カンボジアの地で、1人ズンチチスポポンとこっそりステップを踏んだ。足止まんねーよ!


シェムリアップに行けば、ホーチミンで別れた2人に逢えるかもしれない…。
ちょっとだけ期待してきたが、観光客のホテルの食堂の土産物屋の多さを見ると
ウォーリーを探せの5億倍難しいぜ。探すのは諦めた。


しかしながら、今日の今日、プノンペンから着いてすぐ出会ったヤツらとのやりとりを思い出し
何だか分からんが、彼女達の影を探し求めなくてもオモロい事が起こりそうな予感だけは
ビシビシと脊髄あたりに感じ取れた。きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待っている!


とにかくプノンペンで探して掴み損ねた「何か」をシェムリアップで掴む事が出来そうだ。



余談。ネットカフェにてメールをしてる際に「すいません、日本語入力の仕方教えて下さい」と
怖々と助けを求めて来た隣席の日本人ギャルに「ここに住んでるんですか?」と聞かれた。

今日着いたばかりで、即、現地住民に間違われるとは。一体オレはどんな顔してたんだろうか。

もののはずみで「暇だったらビールでも…」とナンパするが
「ツアーで来ているので、もうホテルに戻らなくちゃいけない」と呆気無く散った。

フラフラフラフラー。フラれて元気!次行ってみよう!

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2008年07月14日

Resurrection

相変わらず更新頻度がハンターハンター並みで申し訳ない!
STERUSS6さんの旅日記に抜かれる事は間違いなさそうだぜ!



何もないなー誰もいないなー快適なスピードで道はただ延々続くーっと思ってたんだが
目を覚ますと片側2車線にはクルマとバイクがひしめき合い、道沿いには民家と商店がびっしり。
路上を右往左往するカンボジア人達、舞い上がる砂埃。
ハイウェイ聴きながらボヘーッとひとねむりしていた間にこんなに外の世界が変わっているとは…

プノンペンゲットーを脱出してから7時間半。この旅のビッグバードaka大トリ(notポテチー)
聖都シュワじゃなかった、かのアンコールワットを持つ街・シェムリアップに到着。

バスストップには客待ちのバイタク、トゥクトゥク、物売り、物乞いが案の定待ち構えていて
我々を乗せたバスが到着するなり駆け寄って来ては窓越しに何やらギャーギャー騒いでいる。
それももう見慣れた光景。ははっ、何も買ってやらんぞ。と意気揚々にバスから降りようとすると
バスの乗車口に十数人のカンボジア人達が群がり手を伸ばしてくる。プチョヘンザッ!
うわぁ。語弊があるが地獄絵図。like a カンダタが掴んだ蜘蛛の糸に群がる地獄の罪人たち。
伸ばして来た浅黒い無数の手がオレの腕を掴んでバスから強引に引きずり降ろす。
痛ぇ!折れる!折れるってー!流川に腕を折られそうになった不良(デブ)の如く叫ぶも無視され
「ミスター!ミスター!バイク!バイク!モト!モト!タクシー!タクシー!サー!サー!」
怒号がオレを取り囲むが、こちらも負けじとジャーマンメタルばりの奇声で応酬。
「うっせ!うっせ!うっせ!うっせ!まず荷物持たせろ!うっせ!うっせ!」

人波を掻き分けて、道端に放ったらかしにされているバックパックを拾い上げようとすると
ひょいと隣から手を伸ばしバックパックを奪い、勝手にテメェのタクシーに乗せようとする曲者も
現れて「待て!待て!勝手なことすんじゃねーよ!ハウス!ハウス!」と追いかけっこ。
後ろをくっ付いて来た他の客引きの1人が「オレの客に何してくれてんだコラァ!」とブチ切れ。
いや、お前の客でもねーし!そんな客を尻目に他の客引きたちも一斉蜂起。
「いや!オレの客だ!」「オレだ!」「オレだ!」「じゃあオレも!」「どうぞどうぞ」
ダチョウばりのカオス状態に突入。アナーキー・イン・ザ・シェムリアップ!

ハッハー!コレだよコレ!求めていた喧噪はココにあるぜ!俺たちのロックはココにあるぜ!
こうゆう展開でこそ燃える奴だったはずだ!(梅本のブログと被った。許せ)

タバコを吸いながら客引き達の殺し合いの螺旋をしばし傍観後、突如として、バックパック担ぎ
スタコラサッサとバスストップ付近を縦横無尽に駆けずり回る。
品行公正である日本人カモの突然の奇行に戸惑う客引き数人は、人差し指をオレに向け
頭の横でぐるぐる回し、他の欧米人観光客に狙いを変更。
結果、それでもオレに付いて来た根性ある3人(安田、塩崎、角田)を隊列させて尋問。

「おい、趣味とかあるか?」「シュミ…寝る事かな?」
唯一、日本語を巧みに操る怪しいオトコのトゥクトゥクにライドオン!


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「私の名前はフーです!あなたの名前は何ですか?」
「マサキだ!23だ!若いぞ!前の客はどうだったか知らんが
 オレはビシビシ遺跡を見て周るからそのつもりでいろ!」

お互い自己紹介を済ませ、まずは有名な某日本人宿に行くように指示するが
「そこは市場から遠いから不便だ。泊まるヤツはアホだ。ダメなラッパーは肉だ」と拒否。
そうか、確かに地図を見ると中心地のオールドマーケットから離れているな。
じゃあ、もう少し近くのこのゲストハウスに行ってくれ!地図を見せると「合点承知!」
ベンベンベラベラと不穏なエンジン音を響かせたトゥクトゥクが着いたのは
全然違うゲストハウス。おい、フー、お前何か勘違いしとりゃせんか?と尋ねると

「ここはそのゲストハウスの2号店だ」

なっ、なんだってー!絶対にウソだ!
でも、まぁせっかく来たんだから部屋と値段を確認すりゃ、大体の相場が分かるだろう。
案内された部屋にはツインベッド、エアコン、扇風機、テレビ、ホットシャワー、浴槽…
うーむ、悪かぁない。オールドマーケットからも近いし、マドもしっかりある!むしろ贅沢すぎる
値段を聞くと「エアコン使うんだったら15ドル、使わないんだったら12ドル」

「冗談は顔だけにしておけ!フー!次のゲストハウスに案内しろ!」出て行こうとすると
カウンターから呼び止められ「ミスター!待て!いくらだったらイイんだ?」
その場の勢いで「エアコン使って12ドルだ!」
「よし!オッケー!」(即答)

えっ、オッケーなのかよ?だったら、まず10ドルって言えば良かったぜ。なんて後のカーニバル。
まぁシェムリアップには1週間もいるんだし、後日もうすこし安いトコに移りゃいいや。
部屋のキーとエアコンのリモコンを渡してきたカウンターの姉ちゃんに念のため凄みをきかす。
「本当に1泊12ドルだろうな。それ以上要求してきたら『雨に唄えば』歌いながらファックすんぞ」


荷解きを終わらせ、一服ついてるとフーがやってきて「サンセット見に行こうぜ!」
いや、別に今日じゃなくてもイイんだけどなー。と丁重に断ろうとするも
「ついでに明日からのアンコールワットの入場券買えば、明朝買うのに並ぶ必要ない」と言う。
なに?明日からの入場券も今日買えるのか!フーGJ!今すぐ支度してくる!
「早くしねーと日が暮れちまうぜ!40秒で支度しな!」罵声を背に、カメラをバッグに詰め込む

表には「バイクの方が早ぇ」と、さっきのトゥクトゥクではなくて普通の原付。
「ヘルメットってヤツが嫌いでね」っつうワケで2人ともノーヘルで聖山プノンバケンに向かう。
(まぁカンボジア自体、メットの着用義務がないんだけどね)


シェムリアップからプノンバケンまでは約5km。
途中のチケットカウンターで翌日から3日間券を40ドルで購入。若干、値が張るが仕方ない。
これがあればアンコールワット周辺の遺跡をほぼ全て入る事が出来るのだから。
京都と奈良の寺院を全部見れるチケットと思えば、そんなに高くはないか?いやちょっと高いな。
しかし!その金がボロボロになった遺跡の修復工事費に使われていると思えば気分も晴れる。
ただ、本当に使われているかは不透明だが…


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ここでもまずは牛の熱烈歓迎。


プノンバケンに行く手前に、現れるアンコールワット。
周り180度全てお堀に囲まれている皇居のような造り、その壮大な姿をバイクのケツから横目で
眺めていると、後方のバイクに乗ったオヤジの背中にしがみついている猿のようなガキが
「アローッ!」と声をかけてくるので「アローッ!」と返すとキャッキャと喜んで
また「アローッ!」とくる。オレも「アローッ!」ハローハローミスターモンキー!

そのうち猿のオヤジも我々のバイクに並走して話しかけてくる。
「サー!サーは日本から来たんでありますか?」
「うむ、はるばる日本から来たのだ」
「サー!我々は日本人を歓迎するであります。どこに向かわれているのでありますか?」
「うむ、プノンバケンに夕陽を見に行くのだ」
「サー!サーもお目が高い!綺麗な夕陽が見れるといいですね!」
「うむ、それはお釈迦様に任せるしかないがな」
「サー!サーにとって素晴らしい旅になる事を我々も願っているであります!」
「ありがとう。我も貴公とその猿のような子息の健康を願っておるぞ」
「では失礼します!」
「アスタラビスタベイビー!」

別れ際、猿のガキは「アローッ!」と言って手を振ってくれた。


いい感じだ。いい感じ。
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2008年07月06日

Young Hearts Run Free

観光以外でする事といったら、ドラッグでラリラリになるか、小学生のPUSSYとヨロシクするか
多分それぐらいしかない。その両方ともバリューセットぐらいの金額で出来ちまうらしい。

そんなイルストリートブルースはもううんざりだ。シェムリアップよ、胸騒ぎを頼むよ!
昨日、旅行代理店にてテーイクオンミー、テーイクオンミー。a-haばりに繰り返して
5ドルで購入したバスチケットを握りしめ、朝一のバスを待つ。

そう言えば、シェムリアップのドコにバスが着くか分からねぇや。ってことで
チケットカウンターでおしゃべりに夢中になっている娘に地図を差し出し尋ねる。
「おい、ねーちゃん、シェムリアップのどこら辺にバス停まんの?指さしてちょんまげ」
「あらら。この地図、日本語じゃん。英語じゃないと意味プーよ。ナスがピーマンよ」とお手上げ

オーケーオーケー。まぁいい、なんとかなるだろう。ドントウォーリービーハッピー!
神様に任せりゃケツに奇跡を突っ込んでくれるぜ!とハートマン軍曹の教えを思い出す。


引っ切りなしに到着するバスに近寄り、車掌にチケットを見せては
「このバスで合ってるか?」「いや、コレは違うバスだ」の数回のやりとりを経て
ようやく見つけたシェムリアップ行きのバスに荷物をぶち込む。
まだ出発までは時間があるようなので、道端に座り込んで一服していると
1人のバックパッカーが近寄って来る。背中のバッグには、トルコ、インド、ネパール、タイ…
無数の国旗のワッペンが貼られている。どーやら欧州から東へ東へと来ている模様。

「ワッサー。お前日本人か?」
「そうだよメーン」
「オレはパリから来たんだ!今年の夏までに黄金の国ジパングに辿り着く予定だぜ!」
「笑止!ではオレは今年の夏に貴様を殺すのを予定にいれとこう」
「…ところで、ムッシュ、お前はこれからドコに行くんだ?」
「ウィー!ムッシュムラムラ!シェムリアップだぜ」
「イエー!オレは今朝までシェムリアップに居たんだ!あすこはファッキンナイスだぜ!」
「そりゃあイイ事聞いたぜ。メルシー。あんたはドコに行くんだ?」
「ベトナムのホーチミンだ!」
「マジだぁ?オレはさっきホーチミンから来たんだ!あすこもファッキンナイスだぜ!」
「ハッハー!奇遇だな!」
「まったくだ!お前にならケツを掘られてもイイぜ!」
「それじゃあ、今度また戦争があってもムッシュだけは撃たないでやるぜ!」

陽気にヤーマンしている所に車掌の呼ぶ声が聞こえてくる。
「デパーチャー!デパーチャー!早く乗れ!置いて行くぞ!チンカス日本人!」
それを聞いて慌ててタバコを揉み消すオレにパリジャンが投げつける別れの言葉。

「グッドラック!」

異国の地で偶然会った異人(しかも互いの旅の交差点で)なんて、再会する事は一生無いだろう
しかし、その別れの挨拶が「グッバイ」ではなく「グッドラック」であることに気付き
「おぉ!旅してる感じじゃーん!」と心が奮い立つ。これぞ通過点Mix!
パリジャンお前もグッドラック!さぁ行こうか。


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お釈迦様も頭を下げて見送ってくれます。後ろはエア騎乗位(クソ不謹慎)


国道6号線を順調にブロロローン!
隣のイタリア人(多分。だって上下ともLottoのジャージだもん)は一心不乱に読書。
窓の外には放牧された牛がむしゃむしゃと草を食ってる草原がどこまでもだらしなく広がる。
そんな風景が1時間走っても2時間走っても一向に変わらず、さすがに見飽きたので
持ってきたCDオンザセット!「イージュー★ライダー」「さすらい」「ナイトクルージング」
「風に吹かれて」「白い雲のように」「Endless Trip」「STAND BY ME」「BIG BLUE」
ベタベタな選曲が染みたー!痺れた!泣けた!惚れた!(いや惚れない)これだー!
いやがおうにも「旅してる感」は盛り上がる一方。グッドリズム!グッドウィドゥム!



バスの停留所はおろか民家らしきモノが地平線の彼方まで見当たらない場所でバスが急停車。
「休憩か?それとも故障か?」と思ったが、ぞろぞろと現地の人達が数人乗り込んで来るなり、
適当な空席に家族全員で座ると言う事が数回。一体、彼らはチケットを買ってるんだろうか?
別に買ってなくとも空席が在れば乗せるってのは問題ないっちゃあ問題ないんだが…。

ちなみに席の座り方は以下の通り。
1つの席にまず赤子を抱えた母親と小学生ぐらいの子供が座り、前の座席の隙間に小さな子供が
2人もしくは3人が立つ。と言う悪魔的な座り方に思わず驚嘆していたんだが
隣席のカンボジアのオバハンを覗くと、慣れっこなのか、何食わぬ顔でナツメを頬張っていた。

ふむふむ。ここらへんのモノの考え方がアレだ。
自分が常識だと思い込んでたものなんて、場所がちょっと変わっただけで非常識になるのね。
大げさに言うのならば、きっとそーゆー事なんだろ!再確認です!


DSCF1815.jpg

何見てんだコラァー!


サービスエリア(と呼んでイイものか?単なる小屋)に寄った際に、道路脇の屋台で
ンマそうなパイナップルと並んでザルに黒い物体がこんもり盛られているのを発見。
なんぞ?と近寄ってみると、なんてことはない、クモとゲンゴロウの素揚げでしたわ。
噂には聞いていたが、こう目の前にどっさりあると凄まじい威圧感。たかが昆虫、されど昆虫。

これは挑戦しておきたかったが、万が一、お腹の調子がおどろおどろしい事になってしまい
途中でミートソースのようなクソを漏らせば、隣で大人しく読書をしているイタリア人でも
ぶちキレて「ボラボラボラ!ボラーレ・ヴィーア!」してくるだろう。
それどころか「日本人はクソ漏らし」と日本の恥部代表として世界中にその醜態を晒してしまう。
そんな事になれば、腹をかっさばくつもりだが、カンボジア人は介錯してくれそうもない。
で悩んだ末、ここでの挑戦は断念。多分シェムリアップでも売ってんだろ。そこで挑戦予定。
人は挑戦を辞めた時、老いていくんだ。


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空あえぇー!土あけぇー!チタマでけぇー!
モノクロじゃ伝わらんだろうけど…


この道ーずっとゆけばーあの街にー続いてるー気がするーカントリーロード。
思わず歌っちまって、ひとねむり。
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