2009年04月21日

Still Is The Night

「わしもビチ糞が止まらんのじゃあ」はだゲン(はだしのゲン)のセリフを呟きながら
1日に10錠の正露丸を欠かさなかったおかげで、1週間程で完治!カーンチ!エックス打とう!
日に日に固形物に近づいていくウンチョスの姿。トイレに駆け込むのが楽しみになったぐらいだぜ

ごっそり日焼けした箇所が皮が剥けた。腕や首や肩は分かるが、まさかスネの皮が剥けるとは。

それでは、リビアのテロリストからパクったプルトニウムを使って話を昨年に戻す。はよ終わらせ


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カンボジア最後の夜。つーか、この旅最後の夜である。あー明日の今頃は僕は汽車の中ぁ〜。
思わず歌ってしまうが、無論、この国に汽車・電車は通っていないので飛行機で帰るつもり。

PM7:00。スレイナの店のシャッターを下ろす。閉店ガラガラ。同じように仕事終わりの
トロリン師匠やナイスガイ達がサイーをする為にわらわら集まってきたので
今夜はオレの引退試合である。気合い入れてプレイしやがれ!激を飛ばすと
みんな、ワーッ!と盛り上がり、引退試合にふさわしく白熱したゲーム展開に汗だく。
オレなりに大健闘だったと思う。ダブルスコアだったけど。


最後の晩餐は、ちょっとリッチにしようと思い、クメールキッチンっつう有名店に。
1品3ドルと普段屋台で済ましていたメシの3倍の値段だが、ここで挫ける訳にはいかない。
アンコールビールにカンボジア茶、川魚とニンニクの炒め物、豚肉入りチャーハンとキメた。
流石に有名店だけあって美味。これだったら、むしろ安いぐらいだ。いやそれは言い過ぎだ。

1人ヨッパラッテ気持ち良くパサパサの米と幸せを噛み締めていると、入り口付近が騒がしい。
見ると、若い日本人旅行者が10人ぐらいがなだれ込んで来てオレの隣の席に着席。
あーあたしこれたべたいー、とりまービールでよくないすかー、これもおいしそうー。
ぎゃあぎゃあ、うるせーな。一瞥くれてやると、麻っぽいTシャツや後染めのタンクトップに
インドのクルタのようなぶっといパンツ、アウセサリーじゃらじゃら。
ドレッドヘアーもしくは頭にヘンテコな布巻いたり、何故か花が付いてる方もちらほらいて
話している内容は、どうやら本日ボランティア訪問した孤児院の話。
もうええっちゅうぐらいピースなバイブスが溢れ出て、吐き気がするぐらいロマンチックな
要するにオレらが大っ嫌いな格好した連中。死んでくれ。

まぁ、こーゆーうっとおしい人達も話してみると意外と超イイひとだったりするから
外見だけでは判断してはならない事ももちろん理解してますよ。ただウゼェ。


せっかくの晩餐をブチ壊され、結局屋台でさらに酔っぱらう。
真っ赤な顔で深夜徘徊してると「ドコ行クンデスカ?」たどたどしい日本語で声を掛けてきたのは
2、3日前から「コンニチワ」と挨拶だけしてイヒイヒ笑って去っていく若い兄ちゃん。
何だまたお前かよー。とか言いつつもアルコールがたんまり入って気分が良いので
話し相手になってやる。いや、なってもらうか?どっちでもええわ!

彼のたどたどしい日本語(ゾマホンaka弐代目そのまんま東の喋り方とほぼ同じ)と
多分それ以下のオレの英語、そしてカンボジア語とジェスチャーとメモ帳に描く絵とで会話なので
最初はなかなかカオティックな事になった。

「タバコいる?シガレット?」
「ハイ、私タバコ吸イマス。持ッテマス」
「あっそう、んじゃ火貸してくれない?」
「ヒィ?」
「あーっと、ファイヤー。ファイヤー」
「アイヤー?」
「アイヤーじゃねぇよアホ。ファ・イ・ヤ・ア」
「ナンデスカ?日本語ムズカシイデス」
「日本語じゃねぇし。えーっと、コレだよコレ。火!メラメラ!炎!」
「?」
「だからー、火!メラメラ!炎!」
「…ライタ?」
「そう!ライター!くはぁ、最初からライターって言えば良かったのかー」

異国の地でTIMさすな!なんて調子だったのだが、あれやこれや喋るうちに意思の疎通もド楽勝。

「お前こんなとこで何してんの?」
「彼女待ってます」
「彼女?」
「ハイ。彼女そこのレストランで働いてます。彼女を家に送ります」
「あぁ、バイクでね」
「ハイ。夜1人で歩くのは危ないですから」

ほほぉ、もしこの話が本当ならなかなかの好青年ではないか。

「日本語どれぐらい勉強した?」
「はぁー…はひかげちゅ勉強しました」
「あぁ、8ヶ月ね。8ヶ月でそんなに憶えたのか!ウマいな!」
「本当?どもありがと」
「オレ英語6年間勉強したけど全然ダメ」
「6年?6年でそれだけ?ゲラゲラ」
「うるせぇ。ガラさらうぞ!」
「でも、あなた日本語とても上手です。分かりやすいです」
「そりゃあ、日本人だからね(税金払ってねーけど)」
「ここに居て、日本語の先生になれます」
「ははっ、そらイイ考えだな。日本語の先生ってモテる?」
「あなたカンボジア人の彼女欲しいんですか?」
「カンボジア人も欲しいし、日本人も欲しい。両方欲しい!」
「グヘグヘ、わたしも日本人の彼女欲しい。どうすればいいですか?」
「こっちが聞きてぇっつーの!」

そこからまたたわいもない話。
カンボジアは好きか?アンコールワットは見たか?プノンペンに行ったか?プノンペンはどうだ?
大好きだ。もう2回見た。先週行った。好きじゃない、シェムリアップの方が好きだ。
最後の質問に答え終わると、彼は首を横に振って反論する。
「この街は小さくて何も無い。つまらないよ」
なるほど、住民(それも若者)にとっては、そうなのかもしれないな。
いくら世界遺産があろうとも彼らには関係のない話で、遺跡が1つあるよりもデパートや映画館が
1つあった方がきっと楽しいんだろうね。金持っていればの話だけど。

「それじゃあ、どこがオモロイんだ?プノンペンか?」
「プノンペンもだけど、シアヌークビルがイイ所です」

シアヌークビルはカンボジア南部に位置する海沿いの街のこと。
ここで彼の謎のスイッチが入ったらしく、明日帰国すると言うオレに対して
保険の勧誘のババァのようなに熱心にシアヌークビルのセールスポイントを売り込む。

「キレイな海とキレイな浜辺があります」
「キレイな女の子もか?」
「オフコース!」
「ふーん、良さそうだなー」
「わたし前の仕事でシアヌークビルにいました」
「前の仕事って?何やってたの?」
「お坊さんです」
「マジ?」
「お坊さんは大変です。ずっとお寺にいて、とっても厳しいです」
「まぁ、坊さんってそーゆーもんでしょ」
「それから、女の子と喋ってはいけません。だからわたしは辞めちゃいました」
「うわっ、ドイヒー」

こんな野郎にお布施や托鉢をしていたカンボジアの仏教徒に同情せざるを得ない。


好青年ではなかったにせよ、このスケコマシの元坊主に一層の親近感を抱き、日付が変わっても
立ち話を続け、意気投合の末、兄弟の契りを交わそうとした、まさにその瞬間。

「あっ!彼女来ました!」

そう言い放つと、シートの後ろに彼女らしき女性を乗せ、疾風の如く走り去って行った。
おーい、ここまで引き止めといてあっさりしすぎじゃねーか。

時刻はAM1時を過ぎ。空には死兆星が輝き、ネズミがゴミ箱からゴミ箱へ駆けずり回っている。
夜1人で歩くのは危ないと言われた、この街の路上を1人でよちよち歩いているうちに
「確かにこの街で日本語教師をやる人生も無くはないなー」と軽率な人生設計が浮かんだので
感情的になるな!自分の頬をバシバシ引っ叩き、その音に興奮した野犬に追われた。

もし仮にそうなったとしたら、やっぱりオレもこの街が退屈に思えてくるんだろうか?

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posted by thes at 00:46| Comment(0) | leisure | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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