2009年03月10日

TALK TALK TALK

午後1時、強烈な日射しにうんざりしてネットカフェに逃避行。
アイガッタ、今回チケットを手配してくれたキダーサの友人(旅行代理店勤務)からメール。
「トンレサップ湖も素晴らしいので是非行ってみて下さいね」と、リコメンドして頂いたのだが
不発弾のような、この腹の具合と手を取り合い、バイクに跨がって数km先まで行くなんて…
うんこを漏らすとハッキリ断言出来る。年齢的にはもういい大人なのでそれだけは勘弁だ。
むっ、カンベン?便?それだけで冷や汗がじゅんじゅわー。

しかし、せっかくの善意を「ビチ糞ば漏らしちゃいそうだもんでオラ行ぎだぐねだ」なんて言って
蹴っ飛ばすのも申し訳ない&情けないので
「時間があれば見に行きます。今は地元の人達や建物とのささやかな交流に夢中です」とか
ハートウォーミングな返信をして事無きを得た。まぁウソは付いてない。


店内は風通しが最悪な上、日射しのせいで蒸されて外よりも不快指数高めにも関わらず
フンフンと鼻歌でFirst Loveの練習に勤しんでいるスレイナ。見上げた根性だ。
オレはと言うと、横で「ホット!ホット!」と踊り狂っているだけ。

そこに「ヘイ!イカシてんじゃん!」突然、背後から声を掛けられ、振り向くと1人の欧米人。
いやぁ照れるなぁなんて若大将バリにニカニカしていたが、どうやら彼が褒めていたのは
このモボな(モダンボーイの略)オレではなく、オレの左手首に付けられたブレスレット。
アンコールワット周辺にウロついているブレスレット売りの子供から強奪した一品だ。
もちろん、まったく同じものが、この店でも鼻くそのような値段でわんさと売られている。

「4つ買うから、いくらにしてくれる?」
あろうことか、この欧米人はオレを店員と勘違いしているらしい。
なんだテメーは、カンボジア人と日本人の見分けがつかねーのか。お前ら白人だけが優性人種で
アジアの黄猿共で一括りにしてんじゃねーぞ、コラ。毛唐野郎が。
今度の戦争は負ける気しないぜ。なんてったってアメリカ様が後ろに控えてんだからよぉ。
そうディスる気で相手をまじまじ見てみると、整った顔立ちには立派なクチ髭&アゴ髭。
キャップに押し込められた天然のブロンドのロン毛。タンクトップから伸びる筋肉隆々の両腕には
いっぱいお絵描きがされていて、とってもファンシー。

ようするにアクセル・ローズをもっとワイルドにした感じでベリー怖ぇ。
思わず「わんわんお!」と尻尾を振った。アイムルーザー。

で、このアクセル(仮名)いざ支払いとなると周りをきょろきょろ気にして落ち着かねぇ様子。
すわわっ、オレの目の前で万引きか!もしくは強盗する気か!
「ごめんなさい!殴らないで下さい!それ差し上げますからぁ!」と土下座する準備はしたが
ズボンとパンツの間に隠していた貴重品袋から数枚の紙幣を素早く出し、オレに渡してくるだけ。
どうやら彼の方が強盗に遭わないかビビっている模様。どんだけチキン野郎だよ!

「ミスター・アクセル、そんなにビビらんでも、ここで金盗られる事はないと思うぜ」
「本当か?でも万が一ってやつがあるかもしれないからな」
「まぁそうだね。ところでミスターの両腕に描かれた絵ファッキンクールじゃん」
「だろ?コイツを見てくれよ。オリエンタルなモチーフで超ヤバイだろ?」

差し出された左腕には、恐らく欧米人の太い指で彫られたであろう不格好な龍。だ、だせぇ…。
だが、当の本人は自信満々に「これはジャパニーズスタイルなんだぜ。ベリークール」
アホか、お前の目の前にいるのはジャパニーズスタイルのベリークールガイやっちゅうねん。
「ハハッ(苦笑)おっ、右腕のも凄いね。でっかいオクトパスだね」
「そうだ、でもオレはオクトパスは食べれないんだ」

じゃあ、なんで彫ってんだよ!


夕刻。と言っても日が暮れない限り、熱が店内に渦巻いていて相変わらず暑い。
壁に備え付けられた扇風機だが「回していいのは、客が来た時だけな」と忠告を受けたので
(当たり前だが、最早オレは客では無いようだ)
店頭で声を張り上げる。いらっしゃいませこんにちわー。あとは清水国明の肉声テープが必要だ。

遺跡巡りから引き揚げてきて、ホテルでの夕食までちょっち時間あるから。って調子なのか?
昼間に比べると観光客が多く見られる。そんなかでも我が同胞日本人諸君の割合が高く
声を掛けると皆一様に「こんな所で何してるんですか?岡村さん何してはるんですか?」と
好奇な目で見られながらも「かくがくしかじか、あーでこーで」ここまでの経緯を説明すると
安堵の表情で、ふむふむ、それじゃあ…など様々な要求を求めてくる。

多くは店員との値下げ交渉などの通訳。
まぁ「えーっと、ヒー・ウォント・アザー・カラー。アンド・ディスカウントだってさ」
自分で喋ってて吐き気を催すほど幼稚な英語の為、余計に混乱を招いたり。

または「友人へのお土産でTシャツを買いたいけど、サイズが分からん」と
店頭で様々なサイズのTシャツを片っ端から広げてうんうん唸ってる人には
「Lサイズだと、オレの身長でこれぐらいッスね」とマネキンに変化するも
こっちのTシャツのメーカーのLサイズが、そっちのSサイズと同じとか
素材のメーカーによって規定のサイズがバラバラらしく、これも無駄足に終わる。


あっ、サイズで思い出したけど、まるまる肥えた白人のおっさんが何を血迷ったのか
Sサイズのシャツを「これトライしてイイっすか?」と試着しようとして窒息寸前に陥り
顔がみるみる真っ赤になっていく姿には抱腹絶倒。(本人はいたってマジメな顔)
5歳児の服を着るエスパー伊東のようだ。
んで、試着を断念して一言。
「ちょっとタイトだな」
ちょっとどころじゃねぇよ!つーか着ないと分かんねぇのかよ!


それから「なんかクッキーとかお饅頭みたいな土産物売ってないかしら?」と
尋ねてくる日本人のおばちゃん団体。カンボジアくんだりまで来て、お饅頭とは…
まぁ個人の趣味趣向には文句は言わないぜ。
「さすがに饅頭は無いと思いますけど、あれでイイんじゃないですかね?」
馬鹿丁寧に販売店まで連れて行ったのは、日本人オーナーで安心して購入出来る(らしい)
アンコールクッキーのお店。うーむ、これぞまさしく日本全国の温泉地で見かける土産物の王道!
そう唸らずにはいられない。これなら衛生管理もバッチリですね!しかし高ぇな…


「あのー、日本の方ですよね?このへんで日本語通じる病院ありませんかね?」
そう声を掛けてきたのはバックパックを背負った男女2人。年の功は30オーバーか?
病気でもしてるんスか?思わず空気感染を恐れ口に手をあてがいながら尋ね返す。

「いや、狂犬病の予防接種を受けたいと思って」
「狂犬病スか?そんな噛み付くような元気な犬見た事無いッスよ」

これまで2週間近く3都市を昼夜問わず野良犬の如く徘徊してきたが、目にしてきたのは
だらしなく横たわり舌を出して今にも腐りそうな犬の姿だけ。
その事を伝えると「じゃあ、まぁいいかな」と不安げながらも納得してくれた模様。
念のため「バンコクなら日本語通じる病院あるって聞きましたよ」と付け加えといた。


DSCF1672.jpg

DSCF1674.jpg


そのまま、その2人と立ち話を続けている。ふむふむ、聞くところ2人で仕事を辞めて
放浪の旅に出た直後で、日本から一路バンコクに入り陸路でシェムリアップへ来たばかりで、
これからベトナムへ向かうと言う。おぉ!オレと逆のルートじゃないか!

先輩面して、プノンペンの不穏さやホーチミンの安宿街の場所、物価などをたっぷりレクチャー。
んで、どれぐらいの期間でどこまで行くんスか?何気なく聞いてみる。

「とりあえずベトナム縦断したらタイに戻ってインドに行ってトルコまで行って…
 そこからアフリカ方面かヨーロッパ方面で迷ってて、金に余裕があれば最終的に
 アメリカまで行きたいんですけどねー。1年以上かかりそうですよね。」

うわー、それって、もう世界一周じゃん。なんか、なんかスゲーじゃん。
そんな2人の前で、ちょっと東南アジア界隈をふらふらしただけで先輩面コイてた己を呪いつつ
インドとかそっちの方は野犬がパンチあるっつう話を思い出すが黙っていた。ボンボヤージュ!



posted by thes at 23:58| Comment(0) | leisure | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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