2009年02月21日

PART OF YOUR WORLD

土産物屋のくせに「何だか良く知らねぇ」ものを売っているのはトロリン師匠だけではない。
それどころか、オレが身をもって潜入調査した結果、周りの店のホトンドのヤツらが
「アンコールワットなんか行った事が無い」と答えた。
なかには売り物であるワットの置物を見せてきて「本当にこんな形してるのか?」
一応、観光客であるのオレに逆に質問してくるヤツもいたり。

何故だ?東京都民が東京タワーに行かないようなものなのか?と思ったが、そうじゃない。
チケットが高いから?いや、カンボジア人であればタダで入れるはずだぜ。
パッと見でカンボジア人の名倉akaナクランチュもIDチェック無しで入れたんだから。

で、スレイナに聞いた所、非常に簡単な返答。
「何故って、あーた…仕事してるからに決まってるだろうが!」
彼女らのシフトは、夜勤は無いもののサンクスの加藤先輩も驚愕の7日連勤×4週間。
それでいて、給料の方は曰く「家族の手伝いだから」っつう事でゼロに限りなく等しい。
まったく我が祖国のニート諸君(当時のオレ含む)は平伏すしかない。ハハーッ!

そこから、日本での給料はいくらだ?日本からカンボジアまでの飛行機代はいくらだ?
日本に対しての普遍的な質問をいくつも受ける。

「日本に行きたいかい?」と聞いてみると(買春斡旋業者のようなセリフだな)
「うん、行ってみたい。日本って言うか、他の国に行くのが私の夢だ」
「そうか、オレと同じやね。オレもカンボジアに来るのが夢だったんだ」
「じゃあ、夢が叶ったんだ。おめでとう」
「サンキュー。だからスレイナの夢もきっと叶うよ。全然根拠ないけど」
「うーん、どうだろね」

島国の日本と違い、地続きのカンボジアから隣国へ国境を越えるのは簡単だ。
ここシェムリアップからであれば3時間程クルマに揺られればタイとの国境だから
オレらが毎年遊びに行く山梨までと距離はさほど変わらない。そんな事を伝えると

「でも、そうゆう問題じゃないんだよ」

少し憂れいた表情で、そう言ってドラゴンフルーツを1つくれた。

国境まで近いから外国なんてスグ行けるなんて考えは、単なる旅行者の考えであって
そこで暮らしているヤツにとっては遥かに遠い国の話。
とか言いつつも、ベトナムとカンボジアの国境をチャリで行き来していたババア共は
オレが想像していた以上に軽々と国境を越えていたし…まぁ人生色々ですな。

「それじゃ、オレと一緒に日本に行こうよ!うへへへ」
「オーケー。ただし飛行機のチケット代を払ってくれたらね」

日本に帰ったら精一杯働いて金を貯めようと思いながら、ドラゴンフルーツに齧りついた。


posted by thes at 23:17| Comment(0) | leisure | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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